3割復帰の裏にあった“諦め”…周東佑京の冷めた言葉に宿るすごみ「どこかで切るなと」

本塁打を放ち佐藤直樹とハイタッチする周東佑京(右)【写真:小林靖】
本塁打を放ち佐藤直樹とハイタッチする周東佑京(右)【写真:小林靖】

2か月ぶりの2号2ラン含む2安打も「特にないです」

 久々に見る“景色”だった。7月21日の西武戦(ベルーナドーム)、6回1死一塁で低めの直球を捉えた周東佑京内野手の打球は、鋭い弾道のまま右翼スタンドに突き刺さった。リードを4点に広げる2号2ランは、自身2か月ぶりとなるアーチとなった。それと同時に、打率3割に復帰。様々な意味を持つ一打だった。

「特にないです。また明日で2割台に戻るかもしれないし、まだまだ試合数もありますから。そこはあまり考えないようにしています」

 試合後、打率3割への思いを聞かれた周東は極めて淡々と言葉を並べた。もちろん、残り試合数を考えれば現時点での打率にさほど意味がないのは間違いない。それでも、周東の“冷めたリアクション”には別の理由もある。凄みさえ感じさせる「諦めの境地」とは――。

喜びよりも勝った自身への怒り「イライラしていた」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)