今季最多貯金12も小久保監督は淡々 「日本ハムが負けないんで」…好投の東浜を称える

ソフトバンクは6日、みずほPayPayドームでの西武戦に3-1で勝利し、6カード連続の勝ち越しを決めた。2回に1点を先制されたが、直後に牧原大成内野手が中前適時打を放ち、すぐさま同点に追いついた。4回には野村勇内野手が8号2ランを左翼席に運び、勝ち越しに成功。結果的に決勝点となった。先発の東浜巨投手は7回1失点の好投で今季3勝目をマーク。杉山一樹投手が連日の9セーブ目を挙げた。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
――防御率1点台の隅田投手から3点を奪った。
「(2回に)外崎のホームランで先制された直後、2アウトから同点に追いつけたことが、きょうのゲームでは非常にポイントとなりましたね。あとは勇がね。甘いボールではなかったんですけどね。本当に当たれば飛びますね」
――野村選手のホームラン。技術的には?
「低めのボールをしっかり引き付けて、引き付けての前さばきみたいなホームランでしたね」
――東浜投手が好投した。
「前回の登板から投球スタイルが、今までの東浜じゃなくてね、変化球をうまく使うスタイルに変わってきていましたので。打たせて取る投球ができていましたね」
――88球での交代は想定通りか?
「明日は移動日で試合がないので、藤井(皓哉)と杉山(一樹)を注ぎ込める状況だったので。当然、継投に入りましたけどね」
――勝利の方程式も固まってきた。
「もともと今年に入るにあたって、彼らは勝ちパターンとして考えていたピッチャーですし。そのイニングが後ろにきているだけなので。状態もいいし、安心してみていられますね」
――6カード連続の勝ち越し。貯金は今季最多の12。
「日本ハムが負けないんでね。僕らも負けるわけにはいかないので。来週はビジターでの試合なので。変わらず3連戦の初戦を取って、2勝するのを目標にしていきたいと思います」

野村の決勝弾「あんなに飛ばせるなんてね」
――下位打線が機能した。
「きょうは2、3、4、5番は何もしていないですけどね。下位でよく打ってくれましたね。あとは何回も言いますけど、ピッチャーが良かったですね」
――野村選手は軸が残っていたからこそのホームラン。
「難しいボールでしたけどね。あんな低い球をあんなに飛ばせるなんてね。続けてほしいですけどね。課題はありますけど、キリがないので。打てるボールをしっかり打ってくれればいいです」
――西武の好投手3人がきての勝ち越し。
「また同じ(顔ぶれ)であろう投手たちとオールスター前に対戦するでしょうから。その点では今回やられっぱなしで入るのとは全然違いますからね。また来週もあるので。オリックスも上位のチームですしね」
――主力を欠きながらも貯金12。
「先発ですね。ここ数試合はほぼ試合を作ってくれているので。先発のイニングが伸びていますよね。それが要因でもありますし、中継ぎもそうですけど。あとは主力がいない中で出ていた野手も自信を持って、レベルも上がってきているので。いいサイクルになっているなと思います」
――谷川原健太捕手はナイスリードだった。
「まだ東浜としか組ませてないんですけど、この2試合はいいところを引き出せているので。ファームからずっとかぶっていたし、それもあるんでしょうけど。開幕してすぐに2軍に生かせたので。勝ちパターンの投手を受けていないこともあって、終盤は海野に代えていますけど。探りながらスタメンの機会をと思っているんですけど、こればかりはピッチャーとの兼ね合いもあるので」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)