ソフトバンク2軍は21日、ウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(タマスタ筑後)に4-1で勝利した。先発・板東湧梧投手が8回3安打4奪三振無失点の快投を披露。打線は3回まで無安打に抑えられたが、4回に山本恵大外野手の適時三塁打で先制。続く笹川吉康外野手、桑原秀侍内野手にも適時打が飛び出し、一挙3点を奪った。6回にはイヒネ・イツア内野手のタイムリーで加点。9回には2軍降格後初登板となった尾形崇斗投手がワイルドピッチで1点を失うも、逃げ切った。試合後に取材に応じた松山秀明2軍監督の一問一答は以下の通り。
ーー板東投手が8回無失点の快投。
「良かったですね。ここ最近の中では一番だったんじゃないかな。今年一番抜け球が少なかったのかなと思います」
ーー出力の部分が課題となってくる?
「出力っていうけど、出力があるから必ず抑えられるわけでもない。150何キロ出るけど打たれるピッチャーもいるわけで。結果的に点を取られないということが大事だと思いますよ」
ーー1軍昇格へ必要になってくることは?
「チーム事情や状況が左右したりする部分もある。抑えたからすぐに1軍でというわけにはいかない。みなさん『抑えたから』って言いますけど、そこは第3者の視点で見られて決まることになるので」
ーー尾形投手は2軍合流後初登板。
「(合流して)とりあえず1イニング投げたいということで。思った以上に簡単にはいかなかったので、反省点がたくさん出て、これから取り組みやすいんじゃないかと思います」
ーー本人もスライダーの曲がりなどの課題を口にしていた。
「今のストレートは1軍レベルであると。それでもカウントが悪くなって取りに行く真っすぐは打たれるし、やっぱり直球だけじゃ通用しない。カウントを取れる変化球、決め球になる変化球が彼の野球人生が変わってくるくらい必要なものだと思います」
ーー山本選手が4回に先制タイムリー。調子を上げてきている?
「4、5日前くらいに(調子が)落ちそうな時もあった。でもそこからセンター方向に打球を打つようになってきた。ずっとよかったわけじゃ無いですけど、彼の場合、落ちそうになってきたところで自分で(調子を)上げることができたんですよ」
ーー小久保監督から1軍で使いたい選手であるが、その時のニーズとマッチするかという話があった。
「彼がショート守れていたら今宮健太(内野手)の後に入れたかもしれないし。打つ能力は高い。後は彼の総合点なので。足が速いから代走で使える、守備が上手いから後から守っていける、そういう武器が揃っていれば1軍には行けるんですけど、それが今打つだけなので中々上がれないのかなと思います。後は守備の点数、走塁の点数を足したら合計点がいくつになるか。それが高い人が1軍のレギュラーになっているので。でも一概にみんな数字だけ見ますけど、近藤(健介外野手)より打つことができたら1軍へ行けますよ」
ーー前回1軍へ上がった時に無安打に終わった。
「前回1軍上がった時に打てていれば(2軍に)落ちてきていないんですよ。1軍で結果を出せなかった自分の責任なんです。そこで考えてもしょうがないし、打つしかないんですよ。でも打っているから1軍に上がることができるわけじゃないですし、自分もそういうのをたくさん経験してきました。打ち続けるしかないし、そこの甘えは通用しないんですよ」
ーー上では川口冬弥投手が1軍初登板。残り2枠へ育成選手に求めることは?
「今、求めているわけじゃないんですよ。2月からずっとテストをしてきているわけなので。今どうしたからということではないと思います。調子がいい時もあれば悪い時もある。1シーズン通して投げるのがプロ野球なので」