投手4人に取材…「バッティングは好き?」
今季の交流戦も間もなく折り返しを迎えます。セ・リーグの主催試合では、普段打席に立たない投手のバッティングが見られるのも楽しみの1つ。今回は「打撃」をテーマに、上沢直之投手、前田純投手、大関友久投手、杉山一樹投手にそれぞれ話を聞きました。まさかの“初打席”に気持ちを高ぶらせたのは誰? 実は“強打者”だった選手とは――。これを知ればより交流戦が楽しめるエピソードが満載です!
〇上沢直之投手
――使っているバットは?
「メーカーの方に余っているバットを送ってもらっているんだと思います」
――バットの形状などの要望は?
「ないです、ないです」
――こだわりはある?
「特にないですね、僕は。芯に当てれば一緒だと思っているので」
――7日のヤクルト戦では打点を挙げるなど、いい当たりもあった。
「そこまで繊細な技術はないです」
――バッティング自体は好き?
「嫌いではないです。でも、得意かと言われれば、そうでもないので。別に普通っすね。めちゃくちゃ好きかと言われれば、根を入れて上手くなりたいとも思わないですし。ある程度やれれば、くらいですね」
――高校時代は何番を打っていた?
「基本的には下位打線です。1度、5番とかを打っていた時期はありましたけど。基本は下位打線でしたね」
――通算本塁打は?
「全然覚えてないですけど、まあ5発くらいは打っているんじゃないですかね? それくらいだと思います」
――自信がなくもない。
「最低限の仕事はしたいなっていう感じです」
――もう1度、打席に立つ機会がありそう。
「そうですね。バントとか最低限のことはしっかりやりたいなと思います」
〇前田純投手
――バットはどうしてる?
「メーカーさんごとにバットが置いてある共用のスペースみたいなのがあって、そこから取る感じです」
――形状とか要望はしていない?
「していないですね」
――そもそもバッティングは好き?
「バッティングは見るのが大好きで、自分も打ちたいなという気持ちはあるんですけど。プロの球を見ていると、やっぱり怖いですね」
――メーカーにバットへの要望をする投手はいる?
「バットへの要求はピッチャーではいないんじゃないですかね、さすがに」
――大学時代はDH制?
「そうですね」
――打席に入るのは高校時代が最後?
「高校の時は公式戦に出たことがないので。もし(交流戦で)打席に立つ機会があれば公式戦初になりますね」
――ファームの試合でもない。
「ないですね」
――公式戦初打席初安打を狙う?
「狙っていきます!」
身長192センチ右腕はまさかの「立ちたくない」
〇大関友久投手
――使っているバットは?
「メーカーさんに頼んで、それを使っていますね」
――こだわり?。
「いえいえ。もうお任せです。とにかくバントをしっかり決められるように。もし打たないといけないシーンが来たときのために、練習はしますけど。まずはピッチングを優先しながらという感じになるとは思うので」
――バッティングは好き?
「好きですけど、普段はやっていないので。適切な集中力でやろうかなと。あまり入り込み過ぎずに」
――大学時代はDH制?
「でしたね。大会によって打席に立つこともあって、その時はフォアボールでしたね」
――高校通算本塁打は?
「5本くらいでしたかね。あまり覚えてないですけど」
――打順は?
「5番か6番か、そのあたりでしたね」
――中軸を任されるほどの打力があった。
「バッティング自体は好きです。でも、まずは最低限出来ることを頑張りますって感じです」
〇杉山一樹投手
――中継ぎとしてなかなか打席に立つ機会はないと思うが、バットはどうしている?
「球団のものを使いますね」
――メーカーに頼んではいない?
「今はないですね。先発の人はもらっていると思います」
――杉山投手も先発の時はもらっていた?
「もらっていました」
――こだわりは。
「え、ないですよ」
――バッティングは好き?
「苦手ですよ」
――体格を見れば、あたかもホームランを打ちそうだけど……。
「マジで当たらないですよ。10年以上もちゃんと打席に立っていないんで、全然感覚が分からないです」
――アマチュア時代では高校時代が最後?
「高校です。交流戦で3年前に立ちましたけど、目が追い付かなかったです(2022年は4打数ノーヒット3三振)」
――高校時代の打順は?
「7番でした」
――通算本塁打は?
「1本」
――できれば立ちたくない?
「立ちたくない笑。怖いですもん」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)