4月末に左肩手術…全治5~6か月も失わない明るさ
左肩亜脱臼からの復活を目指し、リハビリ組で調整を続けている正木智也外野手が10日、筑後のファーム施設で取材に応じた。5月中旬にリハビリ組へ合流した際にはギプスをしていたが、現在は装具を外し、室内でのメニューに取り組んでいる。明かした患部の状態、負傷直後の心境ーー。そして中谷将大リハビリ担当コーチ(野手)が語った現在地とは。
「今はウエートしかできないので。ランニングで課されたメニューをしっかりこなして、あとはウエート場で筋肉をつけたり。パワーが向上するようなメニューを今はこなしている感じです。まだ左半身のトレーニングはできないですし、今は可動域を徐々に伸ばしていったり、軽い負荷のチューブとかでやっています」
4月18日の西武戦(ベルーナドーム)でスイングした際に左肩を負傷し、「左肩亜脱臼」と診断された。その後、30日に左肩関節亜脱臼に伴うバンカート修復術を受け、全治5〜6か月と発表。開幕から全17試合で5番を任され、打率.259、2本塁打、8打点と主力として活躍していただけに、悔しい離脱だった。
「その時はもう萎えましたし、怪我をしないように気をつけていたので。落ち込んでしまう部分もありました」。診断結果を聞いたときの心境を正直に振り返った。
日々を無駄にしない「見るのも勉強になる」
手術直後の入院中には周東佑京内野手や同期の山本恵大外野手らが見舞いに訪れた。「特別な言葉はなかったです。普段通り明るく接してくれました」と話す。その時の様子を、山本も「たくさんお菓子を差し入れしました。『明後日退院』と言って元気そうでした。喜んでくれました」と明かした。
現在の正木について、中谷コーチは「明るくやっているように見えますよ。(離脱直後からも)そこまで浮き沈みがあるようには見えないですね」と語る。「落ち込んだのは当然だと思います。でも、やれることをしっかりやっている。エクササイズなどをしながら、段階的にですね」と、今後の見通しについても説明した。
正木本人も前を向いている。現在チームはリーグ3位につけている。「試合は見られるときは見るようにしています。見るのも勉強になるので。配球などを勉強したり、試合を見て学ぶことを続けています」と話した。
「怪我をしてしまったのは仕方ないので、今は早く治すことと、できることをしっかりやっています。体を鍛えることを今は重点的にやってるって感じです」としっかりとした口調で話した。以前よりもパワーアップした姿で戻ってくる日が今から楽しみだ。
(森大樹 / Daiki Mori)