ソフトバンク2軍は29日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグ、広島戦に0-5で敗れた。ブルペンデーとなったこの日は、大竹風雅投手が先発するも2回途中2失点。2四死球と暴投でピンチを招き、先制点を許した。岩井俊介、田浦文丸、木村大成と3投手が失点を許し、9イニングを8投手でつないだが、3者凡退は9回の一度だけと苦しい内容だった。
打線も散発5安打と沈黙。試合後、松山秀明2軍監督は投手陣の内容に苦言を呈した。一問一答は以下の通り。
ーー投手陣は、毎回走者を出す展開。試合を振り返って。
「ブルペンデーでピッチャーがたくさん投げましたけど、1イニングに対して、しっかりと投げ切れた投手がいないことが結果的に残念だなという思いでした。最初から1イニングとわかっている中で、どうやって抑えるのかっていうことが全くなく、簡単に抑えられるピッチャーがいない。そういう結果を出せる選手はいなかったので、投手コーチとも話しながら、『ちょっと残念だよね』って感じですね」
ーー最初から1イニング限定でと決めていた?
「きょうはそういう風にしていこうっていうことだった。1イニングを投げたら代わっていくわけなので、目一杯投げれるわけですよ。普通は抑えやすいと思うんですよね。あそこで逆に、抑えきれなかったということになると、また反省点がたくさんあるっていう試合でした」
ーー先発の大竹投手は、2回途中2安打2失点。制球を乱して死球からの失点だった。
「前回も中継ぎで投げてストライクが入らず、制球の乱れで苦しんでいる。今回も一緒。本人が、どういう気持ちを持って先発したのか。この前の反省を踏まえてっていう感じには見えないね。すごく残念。同じことを2回も3回も繰り返してるようでは、やっぱり上が見えないと思います」
ーー1軍からの調整登板として、2番手で岩井投手が投げた。
「1軍から時間のない中、投げに来て、気持ち的にも落ち着かない部分もありながらでしたね。内容的にはぱっとしなかったので、1軍では、この結果は別として『しっかり投げてこい』っていうことしか言えないのでね。1軍でその結果が出ないために今やってるのであって、きょうの反省が生きて、同じミスをしないようにやれればいいとは思います」
ーー又吉投手はリリーフに戻る?
「きょうはブルペンデーなので、話し合ってそういう風になったという感じですね」
ーー左の2人、木村大投手と田浦投手はそれぞれ失点。
「まずしっかりここ(2軍)で結果を出して、1軍の土台に乗っかっていくということですけど、今の内容ではまず乗っからないです。だから他人、他の選手がどうのよりも、まず自分がしっかりとこの結果を残さないとですよね」
ーー木村光投手は2回を無失点に抑えた。
「あれぐらいが普通なんです。あれぐらい投げられないと、1軍で投げられないんです。1軍で抑えるために投げているわけなので、2軍の選手をしっかりと抑えれないと、1軍というステージに上がれない。それをしっかりとみんな感じた方がいい。2軍で抑えてナイスピッチングではなくて、2軍で抑えても当たり前でしょうというぐらいの力を身につけないと、やっぱり1軍では勝負できないですよ」
ーーこの日も1安打の笹川吉康選手。2軍降格後は、どういうアプローチをしている?
「きょうのショートへの追い込まれてからの内野安打。2ストライクアプローチが今はできている状態。それを続けていくと、自ずと打率も上がってくるでしょう」
ーールーキーの宇野真仁朗選手と石見颯真選手が好調をキープしている。
「自分で掴んでいるチャンスなので。プロ野球は年数関係ない。1年目であろうがね。10年目であろうが、そこの結果を残せる選手が1軍に近いということなので。だから彼らが1年目だからって、無理やりチャンスを与えているわけではなくて、彼らは本当に自分の力で試合に出るチャンスをつかんでいる。きょうのこの少ないヒット、ルーキー2人が1本ずつ打ってるわけでしょ。まだ2軍ですけど、胸張っていいと思います。正直これが1軍でって言われたら、わからないですけど、2軍でちゃんとした成績を残してるのが現実ですね」
ーー守備も頼もしいところがある。
「ゴロも、全然エラーしているわけではなく。今年、他にエラーする選手もたくさんいる中、彼らはそんなに変なエラーはしてないので、立派なもんじゃないですか。本当に。こっちが1年目の選手だからっていう目でもう見てないです。期待していますもんね。このまま打ちそうなので」