柳田、近藤の今後に言及 TJ手術の武田翔太の現状は…リハビリ組12選手の詳細レポート

右脛骨骨挫傷と診断された柳田悠岐【写真:イワモトアキト】
右脛骨骨挫傷と診断された柳田悠岐【写真:イワモトアキト】

復帰間近の栗原は「リハビリとしてはオッケー」

 シーズン開幕からおよそ半月が経過したプロ野球。鷹フルでは1軍情報だけでなく、筑後から「リハビリ組」の近況もお届けします。中谷将大リハビリ担当コーチ(野手)と森山良二リハビリ担当コーチ(投手)に15日、復帰を目指す各選手の現状を聞きました。気になる柳田悠岐外野手や武田翔太投手の状況は? 今回は、離脱中の12選手について詳細にお伝えします。

【野手編】

〇中谷将大リハビリ担当コーチ

――栗原陵矢内野手(右脇腹痛)の現状は?
「クリは2軍の試合に出て、もう問題はなかったので。きょう(15日)、明日と3軍の試合に連チャンで出てみて、どうなるかなっていう感じですね。リハビリとしてはもうオッケーかなと」

――患部の痛みは?
「本人の話としても、全然大丈夫とのことなので」

術後初めて筑後を訪れた近藤健介【写真:長濱幸治】
術後初めて筑後を訪れた近藤健介【写真:長濱幸治】

――近藤健介外野手(4月2日に腰を手術)は術後初めて筑後を訪れた。
「そうですね。まだやっぱり患部の痛みとかもあるので。まずはジョギングとか。きょうはネットスローもして。ここからはちょっと患部以外のトレーニングでやれることをやるっていう感じですね。毎日頻繁に来るというよりも、連続で何日か(筑後に)来て休むとか。毎日来るってわけではなくて、ある程度休みも設けながらやる方向です」

――手術から日が経っていないが、軽く走ったりは問題なさそう。
「ジョグとかは今日もやっていますし」

――柳田悠岐外野手(右脛骨骨挫傷)は自宅で療養中。
「まだこっち(筑後)には来てないです」

――合流時期は?
「それも相談しながら。今週はとりあえず安静かなと。病院とかメインで」

――まだ歩けていないような感じか。
「痛いっていうのが現状ですね」

打球を追う生海【写真:長濱幸治】
打球を追う生海【写真:長濱幸治】

脳挫傷の生海は「まずは1週間全部来られること」

――生海外野手(左側頭葉脳挫傷)の現状は?
「生海もね、まずは(筑後に)1週間来るっていう。休み休みの1週間の中でも、体調が悪い日があって来られなかったりするので。それ以外のところはある程度問題ないです」

――メリハリを付けている。
「それはどの選手もそうですけど、(強度を)上げる日、落とす日はメリハリを付けているので。その中でもどこのメニューをした時に体調が悪くなるか、明確に探っているっていう感じもあるので。まずは1週間全部来られるっていうことですね」

――強度上げた次の日とかはしんどくなる?
「いや、それで次の日に来られる時もあるので」

――そこを探りながら。
「大体(原因は)これかなっていうのはやっているんですけど。どこまで強度を上げていくかというのは、本人の部分でもありますし」

――追い込む日は通常メニューをこなしている。
「普通に全部やって、という感じです」

――川原田純平内野手(昨年8月に右足首手術)の状態は?
「だいぶ足の状態が良くなってきて。あとは肩の状態をもう少し上げていければなっていう感じで」

――実戦復帰が近いという話もあった。
「ちょっと肩が上がってこなかったので。もうちょい遅れる感じですね。ここまでいけたらいいねっていう目星は大体つけているんですけど、そこまでしっかり上げていくっていうのがまず大事だから。やれることをやるっていうことですね」

――ホセ・オスーナ外野手(右太もも裏痛)は?
「だいぶいいですね。もう走る強度とかも上がってきているので」

――一度立ち上げ直してから、状態も上がってきた。
「そうですね。守備での打球の追い方とか見てもよくなってきているので。だいぶ上がってきているかなという感じですね」

右肘手術の右腕は「『やろう、やろう』とするから」

【投手編】

〇森山良二リハビリ担当コーチ(投手)

――武田翔太投手(昨年4月に右肘トミー・ジョン手術)は一度強度を落としていた。
「ちょっと上がってきたかなって感じ。でもまだまだ。多分、術後で違和感があるみたいなので。そこはしょうがないところもあるとおもいますね」

――本人の表情は明るかった。
「でも、こればっかりはね。時間がかかることですから。焦りは多分あると思いますよ。今年で4年契約が切れるわけですから。次の契約を結ぶためには頑張らなくちゃいけないですからね」

――上茶谷大河投手(右肘クリーニング手術)は飛ばしていると話していた。
「ずっと飛ばしていて。その分、今は少し落としています。で、またちょっと上がってきている状態ですね」

――リハビリの過程としては順調に進んでいる?
「ちょっと早かった感じもしていたので。あいつの場合は。もう『やろう、やろう』とするから」

ウォーキングする長谷川威展【写真:長濱幸治】
ウォーキングする長谷川威展【写真:長濱幸治】

――長谷川威展投手(今年3月に左肘TJ手術)は、まだあまり動けない状態。
「全然まだですね。歩いたりとかそんな感じですね」

2年目右腕には「一喜一憂するなよと言っている」

――澤柳亮太郎投手(昨年9月に右肘TJ手術)は?
「40メートルくらいの距離でキャッチボールをやっていますけど、彼の場合は武田と長谷川の間くらい(の回復具合)。まだ全然ですよ。足首のこととかもちょっとあったので。ただ、だいぶ良くはなってきているので。あいつに一番言っているのは『一喜一憂するなよ』ってことですね」

――風間球打投手(右手小指を骨折)はボルトが取れた?
「この前取れました。あと4、5日したら抜糸するので。もう1回投げられるようになると思います」

――カーター・スチュワート・ジュニア投手(左腹直筋痛)は帰国中。
「ちょっと向こう(米国)に帰っちゃって。しょうがないですからね」

――ずっと我慢していた部位?
「前にやったところのしこりがあったみたいなので。もう少ししたら(日本に)帰ってくると思います」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)