「なかなか厳しい」今季初連勝にも小久保監督は心配顔 欠場の柳田は「どこか悪いということ」

小久保裕紀監督【写真:栗木一孝】
小久保裕紀監督【写真:栗木一孝】

モイネロは5回無失点の好投で開幕2連勝

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 ソフトバンクは8日、京セラドームでのオリックス戦に5-2で勝利し、今季初の連勝を飾った。主砲の柳田悠岐外野手がベンチスタートとなった中で、初回2死一、三塁で正木智也外野手が左前適時打を放って幸先よく先制。2回にも牧原大成内野手が右翼線への適時三塁打を放つなど、試合序盤から主導権を握った。先発のリバン・モイネロ投手は5回無失点の好投で、開幕から2登板続けて勝ち星を挙げた。この日に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

●試合前囲み

――谷川原健太捕手の出場選手登録を抹消した。
「有原(航平投手)と2回(バッテリーを)組ませて。次回は海野(隆司捕手)になるので。当初は(1軍に残す捕手が)2人というところで。海野の足も完治したので。比較で(渡邉)陸(捕手)の方を残そうと」

――谷川原選手の評価は?
「ブロックやスローイングはキャンプに比べてそこそこ上達しましたけど、キャッチャーとしてピッチャーのいいものを引き出すのは配球だけではないので。そういったところを含め、細川亨(2軍バッテリー)コーチに指導してもらおうと思います」

――嶺井博希捕手が1軍に合流した。
「ちょっと今詳しくは話せないので」

――佐藤直樹外野手も合流。
「嶺井の登録は今日はないんですけど。(佐藤直を)3番手捕手として考えているので。去年の栗原(陵矢内野手)的な存在です。社会人までキャッチャーもしていたので」

――大津亮介投手と東浜巨投手のローテ争い。大津投手を選んだ決め手は。
「最後の2軍での登板で完封したことですね。巨も全然悪くはないので。(2人とも)1試合1試合こだわって投げてほしいですね」

――東浜投手は今後も1軍に帯同する?
「帯同します」

――リチャード内野手に降格の際、伝えたことは?
「落ちた理由はありますけど、外には言えないので。我慢しようとは思っていましたけど、チーム状態がよくなかったことも理由の一つではあるんですけど」

――周東佑京内野手の打撃が好調。
「キャンプからの取り組みを継続できている。三振を1試合に4つした日(3月29日のロッテ戦)もありましたけど、追い込まれてもなんとかゴロを打とうというところは見えるので。手術明けでも前の試合(6日の西武戦)で8回まで出したのは、最多安打という目標があるからですからね」

――6日の西武戦で柳田選手は5回で途中交代した。
「いろいろとあるので。もうすぐ分かりますよ」

●試合後囲み

――相手打線の勢いは感じた?
「(オリックスの)打線めちゃくちゃいいでしょ。簡単に抑えられないですね。尾形(崇斗投手)はホームランを打たれましたけど、しっかり投手陣が粘ってくれましたね」

――モイネロ投手は本調子ではなさそうだったが、5回無失点と好投した。
「まあ相手打線の状態がいいので。ファウルで粘られても、しっかりと試合を作ってくれましたね」

――初回は中村晃外野手の併殺でチャンスがしぼみそうになった中で、正木智也外野手の先制打は価値があった。
「先制点もそうですし、2回の追加点も大きかったですね。ただ結局、(川瀬)晃のけん制死もそうですし、牧原(大成)のバント失敗に走者飛び出しもありましたし。これではなかなか厳しいですね」

――柳田選手は欠場した。
「ちょっと我慢しようかなと。ひどくならないように。試合に出ていないということは、どこか悪いということですね」

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――明日以降の出場は。
「戦術的なことは言えません」

――モイネロ投手が先発ということで、休養させた形か。
「休養じゃない。出せないということです」

――長いシーズンを見据えて。
「そうですね」

――試合前の打撃練習ではしっかりバットが振れていた。
「打つのは大丈夫です」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)