「捕手専念じゃない」のに…感激した甲斐拓也の心遣い 石塚綜一郎が示した“生き抜く覚悟”

  • 記者:長濱幸治
    2025.01.30
  • 1軍
石塚綜一郎【写真:冨田成美】
石塚綜一郎【写真:冨田成美】

プロ6年目で初のA組入り「山川さん、中村晃さんが来る第4クールまでが勝負」

 春季キャンプのメンバー振り分けが行われた26日、球団から送られてきたリリースは選手がポジション別に記載されていた。A組の捕手に入ったのは渡邉陸捕手、谷川原健太捕手、海野隆司捕手、盛島稜大捕手の4人。今季6年目を迎える石塚綜一郎捕手の名前は内野手のグループに加わっていた。

「登録上は捕手だし、今年も何かがあった場合にはマスクをかぶれる準備をしておくのは変わらないです。ただ、メインは野手になると思います」。23歳は冷静に自身の立ち位置を分析する。持ち前の打撃力を生かすには、なによりも出場機会が必要となる。春季キャンプにはキャッチャーミットのほか、ファーストミット、内外野用グラブの計4つを持参するつもりだ。

 今オフの自主トレは巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手をはじめ、各球団の捕手とともに汗を流した。石塚が“思わぬ幸運”と出会ったのは、グラウンドの外だった。甲斐が見せてくれたのは、対戦相手のデータを網羅した手作りのマル秘ノート――。球界屈指の捕手がのぞかせた「頭脳」に感嘆した一方で、思いは別の方向に向かったという。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)