有原航平の14勝を導いた甲斐拓也の“操縦術” 積み重ねた2678球に「僕は胸を張れます」

  • 記者:長濱幸治
    2024.10.04
  • 1軍
お立ち台に立つソフトバンク・有原航平(左)と甲斐拓也【写真:荒川祐史】
お立ち台に立つソフトバンク・有原航平(左)と甲斐拓也【写真:荒川祐史】

ほっとした表情で小さくガッツポーズをした甲斐「もちろんです」

 マウンド上で大きな雄たけびを上げたエースと、ほっとした表情で小さく右手を握った正捕手――。2人の関係性がよく分かるコントラストだった。

 3日の楽天戦(みずほPayPayドーム)。ハーラートップに並ぶ14勝目をかけ、先発マウンドに上がったのは有原航平投手だった。6回に2点を失って同点とされたが、直後に味方が1点を勝ち越し。7回を115球、2失点で投げ切った右腕は今季最終登板で白星をつかみ、最多勝のタイトル獲得に望みをつないだ。

 7回2死一塁。小深田を平凡な中飛に打ち取ると、そのアウトの重みをかみしめるかのように小さくガッツポーズを見せたのが、マスクをかぶった甲斐拓也捕手だった。今季、有原が投げ込んだ全2678球をミットで受け止めてきた男は、試合後いつになく笑みを浮かべていた。握った拳に気持ちが見えた――。そう問いかけると「もちろんです」とうなずき、こう続けた。

ソフトバンク・栗原陵矢、有原航平、甲斐拓也(左から)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・栗原陵矢、有原航平、甲斐拓也(左から)【写真:竹村岳】

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)