「大船渡の佐々木朗希」との出会いから5年 石塚綜一郎に宿った決意「打たなきゃいけない」

  • 記者:長濱幸治
    2024.09.06
  • 1軍
ソフトバンク・石塚綜一郎【写真:小林靖】
ソフトバンク・石塚綜一郎【写真:小林靖】

4球団競合のドラ1と育成…初めての出会いはドラフト2週間後だった

“雲の上の存在”が、明確に「目の前の敵」へと変わった瞬間だった。8月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)。石塚綜一郎捕手と佐々木朗希投手は同じグラウンドに立っていた。ともに岩手県内の高校で3年間、白球を追った2人。人生初対戦は“ニアミス”に終わったが、石塚の胸には特別な感情が宿った。

 30日の試合、7回2死二、三塁で打席には甲斐拓也捕手が立った。カウントが3ボールになると、石塚の覚悟が決まった。「ツーアウト満塁になったら(代打で)行くぞと言われていたので」。マウンド上には佐々木朗希。「3ボールまでいって『これは来るな』と思ったんですけど……」。結果的にフルカウントから甲斐は三飛に終わり、3アウトチェンジ。佐々木はこの回限りでマウンドを降りた。

 2019年のドラフト会議から約2週間後、黒沢尻工高からホークスに育成ドラフト1位で指名された石塚は、大船渡高に向かう車の中にいた。「当時の(黒沢尻工高の)部長さんに『同じ岩手で顔を合わせていないのはどうなんだ』と言われて……。連れて行ってもらいました」。それが佐々木との“出会い”だった。

ソフトバンク・石塚綜一郎【写真:小林靖】
ソフトバンク・石塚綜一郎【写真:小林靖】

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)