涙の尾形崇斗が「救われました」…寄り添った又吉克樹が慰めるよりも伝えたかったこと

  • 記者:長濱幸治
    2024.08.22
  • 1軍
ソフトバンク・尾形崇斗【写真:竹村岳】
ソフトバンク・尾形崇斗【写真:竹村岳】

通算494試合登板の右腕が語る“心得”…「終わっちゃったことは取り返せない」

 右腕の目は真っ赤に染まり、腫れていた。自分自身への怒り、悔しさがこみ上げ、涙を止めることができなかった。球場から宿舎に向かうバスに乗り込む動線で尾形崇斗投手の肩に手を置き、言葉をかけていたのが又吉克樹投手だった。傷ついた後輩を1人にすることはできなかった。

 敵地ZOZOマリンスタジアムで行われた7日のロッテ戦。2点ビハインドの8回にマウンドへ上がったのは尾形だった。無失点で切り抜ければ逆転の目も残されていた状況だったが、首脳陣の目論見は外れた。安打と2つの四球で2死満塁の場面を招くと、小川に2点適時打を浴びた。1イニングを2安打3四球で2失点。試合後には2軍降格が決まった。

 これまでマウンド上で1球投げるたびに雄叫びを上げるなど、強気な投球が身上だった尾形が見せた弱々しい姿。気持ちの整理がつかないまま球場を後にしようとしていた右腕に寄り添ったのが、今年34歳を迎えるベテランの又吉だった。「本当に救われました」。2人の間にどんなやり取りがあったのか。

ソフトバンク・又吉克樹【写真:小池義弘】
ソフトバンク・又吉克樹【写真:小池義弘】

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)