昨年は1人…今年はなぜ8人も支配下登録? 三笠GMが重要視する「球団内の競争」の真意

  • 記者:長濱幸治
    2024.07.24
  • 1軍
タマスタ筑後で行われた会見に臨んだソフトバンク・三笠杉彦GM【写真:竹村岳】
タマスタ筑後で行われた会見に臨んだソフトバンク・三笠杉彦GM【写真:竹村岳】

中村亮、三浦、前田純、石塚の4選手と支配下契約…今年の“昇格”は大量8人に

 ソフトバンクは24日、育成の中村亮太投手、三浦瑞樹投手、前田純投手、石塚綜一郎捕手と支配下選手契約を結んだと発表した。タマスタ筑後で行われた会見に臨んだ三笠杉彦GMは、鷹フルの単独取材に応じた。育成の支配下登録が今年は8人となった理由や、競争意識が働く環境作りの難しさなど、チーム運営についての考えを明かした。コメント全文は以下の通り。

【会見冒頭あいさつ】

「今、1軍は大変いい位置にいるわけですが、8、9、10月と戦力補強ができない中で、1軍の戦力として活躍できる能力と実績を残してくれた4選手を今回、支配下登録させていただいた。新たなスタートではありますが、すでにファームで十分な実績を残した上で、自身の力で勝ち取った支配下契約ですので、これまでの実績を自信にしていただいて。球団としても1軍で通用するという能力、実績を評価しての支配下契約ですので。ぜひ自信を持ってやってほしいなと思います」

――ここまで支配下選手の枠が5人残っていた。例年に比べても余裕があった印象だが、狙いは。
「昨年から4軍制を始めて、50人以上の育成選手が切磋琢磨している中で、昨年は育成から支配下に上がったのが1人ということもあった。1軍の戦力というのはもちろん、4軍制をしっかりと運営し、モチベ―ション高く選手たちが切磋琢磨する。シーズン当初の支配下の枠はある程度抑えて、競争してもらう環境を作りたいというのがフロントの考えでした。しっかり4軍制という中で皆さんに頑張っていただいて。頑張ってくれた育成選手を支配下登録して、チーム全体にいい活力を充満させたいという狙いは、ある程度達せられたのかなと思っています」

――選手の切磋琢磨ぶりに手応えは。
「春先に支配下登録された3選手(緒方理貢外野手、仲田慶介内野手、川村友斗外野手)だったり、佐藤直樹選手だったりが、いい活躍をしてくれていてる。本当に今、いいペースで走っている1軍の力になってくれていると実感しています。今年、球団としてはコーディネーター制を強化して、育成選手に限らず、約120人の選手を各ポジションごとに隔てなく見て、その中でいい選手を推薦していくという取り組みを強化している状況です。フロントで決めるだけでなく、コーディネーターとも打ち合せを重ねて、支配下登録を決めてきた。そういう意味では、1軍の力になるということだけでなく、4軍制を含め、中長期的にチームを強化していくという取り組みができた年になったと捉えています」

――あと1枠残っているが、今後の補強方針は。
「7月31日まで期限がありますので、最後まで考えていきたいと思います」

――1軍の戦力補強という面はもちろん、育成選手にとってもいい環境を生んでいきたい。

タマスタ筑後で行われた会見に臨んだソフトバンク・三笠杉彦GMと4選手たち【写真:竹村岳】
タマスタ筑後で行われた会見に臨んだソフトバンク・三笠杉彦GMと4選手たち【写真:竹村岳】

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)