骨折した指は「7、8割」も“超速復帰” 三森大貴の気概「指が真っすぐになることは求めてない」

  • 記者:長濱幸治
    2024.05.06
  • 1軍
ソフトバンク・三森大貴【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・三森大貴【写真:荒川祐史】

三森が6日の日本ハム戦で今季1号を含む3安打4打点と躍動

「多分くっついてるんじゃないですか」。開幕直後に骨折した右手人差し指の状態を聞かれると、三森大貴はあっけらかんと答えた。全治4週間の見込みと診断されたにもかかわらず、2週間余りで実戦復帰。「僕にとって野球ができればそれが完治なので」。普段から口数の多くない男が示した気概だった。

 6日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)。「9番・二塁」で先発した三森が躍動した。2点を追う2回1死三塁で北山のチェンジアップを中前に運ぶ適時打を放つと、同点の4回無死一塁では真っすぐを強振。弾道の低い打球はポール際の右翼最前列に突き刺さった。今季1号の勝ち越し2ランが最終的に決勝打となった。

 5回にも左前に適時打を放ち、3安打4打点の大暴れ。右手指の骨折を負ったのは、4月2日のロッテ戦前に行われたシートノック中の出来事だった。診断は全治4週間――。そのアクシデントからほぼ1か月後に上がったお立ち台だった。「指が100%真っすぐになることは求めてないので」。スポットライトの裏側には、三森の強い覚悟があった。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)