素直に受け入れた3人の“真新しい背中” 「妥当なのかな」中村亮太が見据えた現実

  • 記者:上杉あずさ
    2024.04.02
  • 1軍
ソフトバンク・中村亮太【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・中村亮太【写真:上杉あずさ】

「一度、支配下になってはいるんですけど、即戦力だという評価はされていない」

 突き付けられた現実は厳しい。開幕前の支配下昇格が叶わなかった中村亮太投手はこう口にする。「もしここで支配下になっていても、全員から認められたとは思わない。誰もが『あれは1軍レベル』『チームに欲しい』と思われての支配下、みんなに認められての2桁背番号を掴みたい。今回の自分の成績や周りの評価からしても、こうなったのは妥当なのかなって」。そう語る口調に覚悟が帯びる。

 育成選手として入団し、プロ4年目になる今季は春季キャンプもA組でスタートした。昨季2軍でリーグ最多の53試合に登板したタフネス右腕は、当時2軍監督だった小久保裕紀監督が幾多の厳しい場面でマウンドに送り出して信頼を寄せていた。それに応えるように中村亮も、特に後半戦では抜群の安定感を見せ、2軍では欠かせぬ存在だった。

 小久保監督が1軍の新指揮官となって迎えた2024年。昨季の働きを踏まえた上でのキャンプA組スタートだった。中村亮自身も開幕前の支配下登録を目指して自らを追い込んできた。しかし、それは叶わなかった。「正直、開幕での支配下を目指して自主トレに取り組んで積み重ねてきたものがあって、なかなか成績が残せずにこういうふうになって……。その時はちょっとへこみました」と苦しい胸の内を溢す。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)