開幕2軍も悲観は「全くない」 首脳陣に出された課題…谷川原健太が打ち明けた胸中

ソフトバンク・谷川原健太【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・谷川原健太【写真:上杉あずさ】

オープン戦7試合で打率.091「打ちさえすれば出られる」

 開幕1軍を逃しても悲観はしていない。現実と結果をしっかりと受け止めている。今季から“捕手専念”となった谷川原健太捕手は開幕を2軍で迎えることになった。キャンプをA組で過ごし、迎えたオープン戦。出場7試合で11打数1安打、打率.091と振るわず、オープン戦最終戦後に“2軍降格”を首脳陣に告げられた。

 首脳陣に指摘されたのは打撃面だった。もともとが打撃面や走力などオフェンス面で期待値が高かっただけに「打つ方を頑張れ」と課された。「自分でも打ったら(試合に)出られるなっていうのはあった。でも、打てなかったので、もっと強化しようと思いました」。谷川原も首脳陣からの言葉を真っすぐに受け止めている。

 開幕1軍を逃してショックを受けているかと思いきや、谷川原は平然としていた。「なんかあまり悔しいっていうのではなくて、もっと頑張ればいいやっていう気持ちになったので、納得しています」。結果的には2枠となった1軍の捕手。海野隆司捕手との競争に敗れたことも受け入れるしかなかった。

「別に感覚は悪くなかったので、あとはしっかり2軍で打席数を立って、もっといい感覚を出していきたいなっていうのはあります。試したいことも試せますし、1軍でずっとベンチにいても自分の成長に繋がらないと思うので、2軍で自分のやりたいことをやって、1軍に上がれたらなっていうのはあります」。結果は出なかったものの、2軍で多く打席に立てることを前向きに捉え、今を有意義に過ごすつもりでいる。

 清水将海2軍バッテリーコーチは、甲斐拓也捕手と戦えるものを「もちろん持っています」と評価した上で「あとは経験だと思う。キャッチャーとしての経験値はまだ少ないですから。上にいたらなかなか被れないこともあるかもしれないけど、2軍にいたら出る機会も多くなるし、肌でいろいろ感じてくれたらすごく勉強できると思うので」と語る。2軍で捕手として数多くマスクを被り、経験値を上げられることが谷川原にとってプラスになると見ている。

 昨季は初めてスタメンマスクを被るなど、計4度、捕手として先発メンバーに名を連ねた。「今までにない、やっていけるんじゃないかという思いになった。自信にもなりましたし、来年に繋がるなと思いました」というほど、手応えを感じるシーズンを過ごした。迎えた昨秋のキャンプで、谷川原は2024年シーズンでの“捕手専念”を小久保裕紀1軍監督から伝えられた。

 指揮官からの“捕手専念”の指令を意気に感じ、今までとは違うオフを過ごしてきた。「今まで(オフは)あまりキャッチャーの練習はやっていなかったんですけど、本当に自分のやりたいことができたので、すごく良かったです。ユーティリティだったら(出場は)ほぼほぼ後からという感じですけど、キャッチャーならやっぱりスタメンで出たいっていうのはあるので。全然気持ちは違いました」。スタメンでマスクを被ることを想定して取り組んだオフは充実したものだった。

 オープン戦で結果は残せなかったが、出場した7試合のうち4試合でスタメンマスクを被り「捕手でやれるというのは思ったので、あとは打ちさえすれば出られるっていうのは感じました」と実感した。終始、表情はスッキリしており、2軍降格となった現状への悲観は「全くない」という。「1日でも早く1軍に上がって、後から行くんじゃなくて、スタメンで行ける準備をしっかりやっていきたいです」という谷川原。今後に向けた思いを問うと、力強く口にした。「見返す」と。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)