腰、脇腹と相次ぐ怪我… 育成2年目・藤野恵音が知った“弱さ”と肉体強化のジレンマ

ソフトバンク・藤野恵音【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・藤野恵音【写真:上杉あずさ】

腰と脇腹の怪我には“背中の硬さ”が関係していた

 前半戦は踏んだり蹴ったりだった。育成2年目の藤野恵音内野手がここからの巻き返しを誓っている。高卒育成ルーキーだった昨季は2軍の公式戦で“プロ初安打”をマーク。大きな怪我もなく、順調に成長を遂げ、秋季キャンプでは1年目の野手では珍しく宮崎組に組み込まれた。キャンプ途中の突き指で離脱となったが、貴重な経験ができた。それを生かした2年目になるはずだった。

 だが、今季は出だしからつまずいた。「春も宮崎で」という思いが強かったが、それは叶わず、筑後でキャンプの1か月を過ごした。簡単には上に上がれないことを痛感したが、やるべき事に黙々と取り組んだ。ようやく3月31日に行われたウエスタン・リーグのオリックス戦で2軍戦に初スタメン。それまでの悔しさを爆発させるかのような。今季初安打となる本塁打を放った。

 その直後、藤野にアクシデントが襲った。練習中に腰を痛めて離脱を余儀なくされた。1か月程度、リハビリを続け、復帰が見えてきたところで、今度は右の脇腹を痛めて再びリハビリ生活へ逆戻り。「次、怪我したらやばい」。危機感、焦る気持ちが胸の中で渦巻いた。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)

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