【動画あり】鷹・高橋純が3軍戦で実戦復帰 最速151キロを4度計測「出力出ていた」

 右内転筋を痛めてリハビリ組で調整しているソフトバンクの高橋純平投手が8日、九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズとの3軍戦で実戦復帰した。先発でマウンドに上がり、1回16球を投げて無安打無失点。2つの三振を奪い、最速は151キロをマークした。

 先頭打者は147キロの直球で二ゴロ。2人目の打者は直球で押し、スライダーで空振り三振を奪った。振り逃げで出塁を許したものの、続く3番打者を3球三振、4番を二ゴロに打ち取り、復帰戦のマウンドを降りた。

 春季キャンプ中から内転筋に違和感を抱えていたという高橋純。トレーナーやコーチにも相談しながら可能な範囲でトレーニングと投球を続けてきた。シーズンが開幕してからも、間隔を空けながら投げてきたが、思うような結果も出なかった。このまま痛みを我慢しても「後半戦も戦力になれなくなるかもしれない」と、リハビリ組での調整を決断した。

 5月25日に打撃投手を務め、この日が復帰後初めての実戦だった。右内転筋は「全然気にならなかったです」と安堵した高橋純。足を開く時と、左足を着いてから右股関節を締めていく動きの際に痛みを感じていたが、今日はそれも感じなかった。「痛くないので、怖がらずに足を踏み出せていました。リリースの時も左側に乗れているので、右足も蹴れていますしよかったです」と振り返った。

 この日の最速だった151キロは4度計測。「出力は出ていたので問題ないですけど、クイックになった時にたまにタイミングがズレたりすることがあった。ただ、トータルで言ったら変化球も指にかかっていたし、だいたいはゾーンにいっていたので今日のところは合格です」と課題と収穫を冷静に分析した。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)