「立つのも怖い」壮絶な現状も…生海が誓う1軍復帰 2年前の怒りは感謝へ、嬉しかった空いたままの「37」

  • 記者:飯田航平
    2026.11.07
  • 1軍
生海【写真:栗木一考】
生海【写真:栗木一考】

脳挫傷からの復帰へ、苦悩と決意

 見えていなくても、バットを振るしかなかった。生海外野手は今も、日々変化する体の状態と向き合いながら1軍の舞台を必死で目指している。2024年1月、自主トレ中に打球が頭部を直撃し、「左側頭葉脳挫傷」を負った。少しずつ体力は戻り、練習できる時間も長くなってきたが、症状が改善したわけではないという。

「大学(病院)の先生に『少しだけ無理してやってみよう』という感じで言われて。なるべく無理してでも、やってみようっていう感じです」

 試合中には、目の前にいる投手がはっきりと見えなくなることもしばしばあった。ぼんやりと投げる動作はわかる。だが、バットに当てることは簡単ではない。「バットは振るけど、当たりません。見逃し三振も一時期めちゃくちゃ多かったんです……」。野球をする上で当たり前だった光景さえ、当たり前ではなくなった。

 そんな中でも、自らを追い込む生海がいる。秋季練習では、守備練習の際に積極的にダイビングを試みるなど、アグレッシブな姿も見られる。2年前には構想外の通告を受け「正直怒りが勝っています。納得できない」という言葉も残した。その後、育成選手として再契約。あれから2年が経ち、生海が現在の状態と、胸の中に秘める赤裸々な思いを語った――。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

あの「怒り」から2年。今、球団に対して抱く本音とは
今も空いたままの「背番号37」に寄せる率直な思い
1軍への決意、生海を奮い立たせた最高の舞台とは
守備練習を行う生海【写真:栗木一考】
守備練習を行う生海【写真:栗木一考】

2年前に語った「正直怒りが勝っています」

守備練習で笑顔を見せる生海【写真:栗木一考】
守備練習で笑顔を見せる生海【写真:栗木一考】

(飯田航平 / Kohei Iida)