一歩間違えれば大ゲンカ…東浜巨を支えた愛妻の存在 朝5時半の起床、壮絶だった3か月のリハビリ

  • 記者:竹村岳
    2026.11.06
  • 1軍
東浜巨【写真:竹村岳】
東浜巨【写真:竹村岳】

ドラフト1位の入団から今季が14年目…東浜巨が退団

「いってらっしゃい」と「おかえり」――。

 リハビリ生活に心が折れそうになっても、ドアの向こうには変わらぬ温もりが待っていた。右肩痛に苦しんだ壮絶な3か月。愛妻の献身と恩師の言葉に支えられ、己の美学を貫き通した東浜巨投手が、14年間を捧げた福岡の地に静かな別れを告げる。

 ソフトバンクは6日、東浜が広島へ無償トレードで移籍することを発表した。2012年のドラフト会議では3球団競合の末、ホークスに1位指名を受け通算76勝。2017年には最多勝を獲得するなど、先発ローテーションの柱として常勝軍団に貢献してきた。昨年オフには国内FA権を行使して残留。ホークス一筋で歩んできたプロ野球人生だった。

 2026年、チームはパ・リーグ3連覇を成し遂げたが、右腕の1軍登板は「ゼロ」に終わった。5月から3か月にもわたって苦しめられた右肩の痛み。数々の苦難を乗り越えてきた男でさえ「リアルに、一番キツかった」と漏らす日々だった。

“終わり”を覚悟するほどの暗闇の中、背番号16の心を支えていたものは何だったのか。毎朝5時半から台所に立ち、時には本気でぶつかってくれた愛妻の献身的な姿。そして、同じ右肩の激痛に耐えながら、マウンド上で戦ってきた斉藤和巳2軍監督からかけられた“意外”な一言だった。「ブッ刺さりましたね」――。

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マウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】
マウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】

献身的だった愛妻の支え…時には怒られもした

リハビリ期間中の東浜巨【写真:竹村岳】
リハビリ期間中の東浜巨【写真:竹村岳】

「休む勇気」をくれた斉藤和巳2軍監督の言葉

斉藤和巳2軍監督と東浜巨(中央)【写真:竹村岳】
斉藤和巳2軍監督と東浜巨(中央)【写真:竹村岳】

「この3か月は思い出せないくらいの時期でした」

(竹村岳 / Gaku Takemura)