長谷川コーチが作り上げた“最強打線″ 分岐点だった正木智也の1番抜擢…求道者が期待する「このまま我が道を」

  • 記者:竹村岳
    2026.10.31
  • 1軍
長谷川勇也コーチと正木智也【写真:栗木一考】
長谷川勇也コーチと正木智也【写真:栗木一考】

長谷川コーチがかつて語った夢「誰が見てもすごい打線」

 チーム打率.261、707得点はいずれも12球団トップ。現役時代に「最高の打撃」を追い求めた求道者は、指導者として「最強の打線」を作り上げた。長谷川勇也打撃コーチ兼スキルコーチが振り返る激動の2026年。その鍵を握っていたのは、正木智也外野手の存在だった。かつて口にした厳しい“叱咤激励”――。想像を上回るほどの成長ぶりに、41歳の表情はどこか誇らしげだった。

 長谷川コーチは現役時代に通算1108安打を放ち、2021年オフに現役を引退。翌年から指導者に転身し打撃コーチ、動作解析部門などさまざまな経験を積んできた。どんな肩書きを背負おうと、一貫していたのは選手の力を引き出し、日本一の「打線」を作り上げることだ。

「僕の理想としては、打率の10傑に何人も入るようなチームにしたいです。実力もそうですし、誰が見てもすごい打者が並んでいるなという、目に見てわかる打線にしたいです」

 指導者に転身した当初、そう語っていた。小久保裕紀監督は「僕は今年1回も打順を決めていないです」と全幅の信頼を寄せるほど、打線の構築を任されていたのが長谷川コーチだった。現役時代、誰よりも己に妥協を許さなかった男は、いかにして12球団トップの得点力を誇る打線を作り上げ、教え子たちを成長させたのか。日本一の頂で明かした“打撃論の真髄”と、正木に見えた「最高の武器」の正体に迫る。

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この先で分かる3つのこと

「正木がハマった」長谷川コーチが明かす1番抜擢の意図
「死ぬ気でやる試合がある」蜂窩織炎の正木に送った叱咤
「鈍感さが最高の武器」長谷川コーチが語る正木智也の凄み

28本塁打を放った正木智也の「最高の武器」

日本シリーズ第3戦でサヨナラ弾を放った正木智也【写真:荒川祐史】
日本シリーズ第3戦でサヨナラ弾を放った正木智也【写真:荒川祐史】

打線は「もっと良くできるんじゃないか」

(竹村岳 / Gaku Takemura)