周東佑京が噛み締める「幸せ」 30盗塁にこぼした本音…不安を払拭して飛び込む“最後の戦い”

「後ろにいいバッターが揃ってるだけに」
節目の盗塁を決めても、驚くほどあっさりしていた。
5日に楽天モバイル最強パークで行われた楽天戦。周東佑京外野手がレギュラーシーズン最終戦で偉大なる先輩に肩を並べた。
「2番・中堅」でスタメン出場すると、初回1死で迎えた第1打席に相手の失策で出塁。次打者への2球目にスタートを切り、二塁を陥れた。これが今季30個目の盗塁。4年連続、通算5度目の大台に到達した。
ただ、試合後の本人は淡々としていた。
「塁に出られてよかったなという感じですかね、今日は。決めようとは別に思っていなかったですけど」
29個と30個では価値が全く違うのでは、と報道陣に水を向けられても「盗塁王は盗塁王なんで」と、いたずらっぽく笑みを浮かべるだけだった。
球団では2009年から2012年にかけて本多雄一内野守備走塁コーチが達成した記録。それ以来となる快挙に「本多コーチは何年(連続)ですか?」と逆質問。4年連続だと知ると「じゃあ5年を目指して頑張りたいなと思います」。
今季の出場試合数「127」は周東にとってキャリアハイの数字となった。大きな故障での長期離脱もなく、レギュラーとしてチームを支え続けた。一方で、1盗塁あたりに要した試合数は4.23試合。これは1軍に定着した2019年以来、最も低い数字だ。
球界を代表するスピードスターも30歳となった。もちろん年齢による肉体の変化は感じつつも、今季は盗塁への“意識”も変化した。走れそうな場面でも、あえてスタートを切らない選択がある。その背景にあったものとは――。
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(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)