中村晃と裏方さんの絆…唐突だった引退の告白 震える指で残したメモ「一生に1度」

  • 記者:竹村岳
    2026.10.05
  • 1軍
引退試合でスピーチをする中村晃【写真:栗木一考】
引退試合でスピーチをする中村晃【写真:栗木一考】

中村晃が語った裏方さんへの偽りのない感謝

 15分にもおよんだ最後のスピーチには、中村晃内野手の“らしさ”がぎゅっと詰まっていた。歴代の指導者、チームメート、家族への思いを語っていく中で、口にしたのは裏方さんたちへの感謝の気持ちだった。

「スタッフの皆さん、チームスタッフの皆さんがいなければグラウンドでこんなにも多くプレーすることはできなかったです。いつも最高のコンディションを整えてくださり、最高のパフォーマンスを出せる状況を作って送り出していただいた、チームスタッフの皆さん、本当にありがとうございました」

 9月27日に行われた引退試合。その試合後、背番号7はマイクの前に立ち、自らの気持ちを言葉にした。言い淀むこともほとんどなく、誠実さが表れていた15分間。スピーチの時間も限られていた中で、裏方さんへの感謝の思いは、絶対に入れたかった。

「皆さんの支えがなかったら、ここまで来られなかったので。絶対に感謝しないといけないし、本当はメディアの皆さんにもメッセージを伝えたかったんですけど。ちょっと覚えられるか不安だったので」

 そう照れ笑いを浮かべていた。チームを支える裏方さんと、中村晃。この関係性は深く、密接なものがある。中でも長年にわたって背番号7を支え続けたのが、柳瀬明宏打撃投手兼1軍担当広報だ。現役最後となったシーズンの渦中。グラウンドの隅で静かに告げられた“決意”、そして震える指でスマートフォンに残したメモ。中村晃の言葉を「一生、忘れないように」――。

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この先で分かる3つのこと

グラウンドの隅で…中村晃が裏方さんへ伝えた決意の言葉
震える指で打ったメモ…柳瀬打撃投手が忘れられぬ瞬間とは
1人でランニング…自主トレで柳瀬打撃投手が受けた衝撃

6月9日に知らされた「今年で辞めようと思います」

自主トレ中、ランニングする柳瀬明宏打撃投手(左)と中村晃(左から2番目)【写真:竹村岳】
自主トレ中、ランニングする柳瀬明宏打撃投手(左)と中村晃(左から2番目)【写真:竹村岳】

自主トレをともにして…脳裏に焼き付く1人のランニング

(竹村岳 / Gaku Takemura)