上沢直之が1度だけさらけ出した苦悩 今も明かせない“開幕投手の手紙”…貫き通した小久保監督の言葉

  • 記者:竹村岳
    2026.09.17
  • 1軍

2月27日…小久保監督から託された2枚の手紙

 ホークスは福岡移転後、初となるパ・リーグ3連覇を成し遂げました。開幕投手を務めた上沢直之投手が、鷹フルの単独インタビューで明かしたのは“エースの孤独”でした。「大役」を告げられた際に小久保裕紀監督から受け取った手紙の内容を明かさなかった真意。気持ちが折れそうになった1本のホームラン……。右腕が過ごした濃密な1年間に迫ります。貫いた矜持は「周りに見られても恥ずかしくない姿でいたい」――。

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 2年連続で最多勝を獲得した有原航平投手が昨オフに日本ハムへ移籍し、リバン・モイネロ投手は3月に開催されたWBCの影響で開幕に間に合わない見通しが強かった。先発陣の整備が最大の焦点だった春季キャンプ。上沢が監督室に呼ばれたのは2月27日の出来事だった。移籍2年目で託された開幕投手。右腕は「わかりました」と深く頷いた。

 この時、小久保監督から手渡されたのは2枚の便箋だった。翌28日、取材対応した上沢はその内容について、こう話していた。

「本当に監督らしいというか、胸にグッとくる言葉が書いてありました。それをずっと意識しながらシーズンを戦いたいですし、終わった時にいい成績を残して発表できるように。『こういう言葉を胸に秘めてやっていました』と言えるような日がくればいいなと思うので。1年間を送るにあたって『すごくいい言葉だな』と感じました」

 2月の“誓い”から季節は巡り、チームは悲願のリーグ3連覇を成し遂げた。ついに手紙の内容を明かす時が来たのか――。しかし、上沢は最後まで口を閉ざした。指揮官のメッセージを胸に秘めたまま、口外しなかった真意。そこにはエースの“プライド”があった。

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この先で分かる3つのこと

手紙の内容を明かさぬ理由…上沢直之が胸に秘めた覚悟とは
膝をついた被弾…上沢直之が苦悩の末に決断した離脱の真実
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5月15日の楽天戦、佐藤直樹に3ランを浴びた上沢直之【写真:加治屋友輝】
5月15日の楽天戦、佐藤直樹に3ランを浴びた上沢直之【写真:加治屋友輝】

春先の試練…マウンドで曝け出してしまった“苦悩”

リハビリ期間中、ファンにサインを書く上沢直之【写真:竹村岳】
リハビリ期間中、ファンにサインを書く上沢直之【写真:竹村岳】

東京ドームで見せた再起の証明…腕の角度に込めた“覚悟”

6月30日の西武戦に勝利し海野隆司と記念撮影に応じる上沢直之【写真:小林靖】
6月30日の西武戦に勝利し海野隆司と記念撮影に応じる上沢直之【写真:小林靖】

「隙を見せない」指揮官と「態度を変えない」エースの美学

(竹村岳 / Gaku Takemura)