密室に響いた怒号「それでも変わらへんのか」 斉藤和巳監督が苦渋の決断…笹川吉康を「使う気は一切ない」

  • 記者:飯田航平
    2026.09.16
  • 2軍

笹川が伝えた思い…「ホークスで活躍したい」

 ホークス2軍は16日、ファーム・リーグ西地区優勝を飾りました。鷹フルでは選手はもちろん、首脳陣にもスポットライトを当てながら2026年シーズンを振り返っていきます。今年から2軍監督に就任した斉藤和巳監督と、大器と期待されながらも大きな壁に直面している笹川吉康外野手。監督室に響き渡った“怒鳴り声”。「それでも変わらへんのか」――。本気でぶつかり合い、葛藤の末に生まれた2人の“変化”に迫ります。

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 自分の情けなさに打ちひしがれ、逃げ場を失った末の行動だった――。5月下旬、野球道具に当たったことで笹川は、一時はスタメンはおろか、ベンチ入りさえ許されなかった。規格外のポテンシャルを持ちながら、才能を発揮できずにいるのは「心」の部分によるところが大きい。感情をうまくコントロールできずにいた背番号44と真正面から向き合ったのは、斉藤監督だった。ただの懲罰ではない。そこにあったのは、失敗した後も変化を見せきれずにいる愛弟子に対する、“魂の直接対決”だった。

「コーディネーターも困っていたと思うけど、吉康の前で『使わない』と伝えた。本人には『お前が今後、どういうふうにやっていくかを俺に話してこい。その話をしにきたらいいわけじゃない。それに対して俺が納得するまでは、お前を試合で使う気は一切ない』と。そこまで言った」

 指揮官が突きつけた冷徹なまでの宣告。笹川は言葉を濁し、時には不満を覗かせながら監督室のドアを叩いた。怒号が響き渡った密室で、2人はどんな言葉を交わしたのか。「1番ブチギレた。監督室で怒鳴り散らした」――。斉藤監督はなぜそこまで感情を爆発させたのか。笹川が再びグラウンドに戻ってくるまでの日々、そして「今」に迫った。

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この先で分かる3つのこと

・斉藤監督が激怒した笹川の姿勢…課した“二段階の試練”
・指揮官を呆れさせた笹川の「無自覚な質問」と切実な本音
・愛弟子と距離を置く斉藤監督が思わず漏らした寂しい本音

監督室に響き渡った本音の怒号「1軍で何をやらかしてきたんや」

試合後に話し込む斉藤2軍監督(右)と笹川吉康【写真:竹村岳】
試合後に話し込む斉藤2軍監督(右)と笹川吉康【写真:竹村岳】

指揮官が与えた“二段階”のプロセス

6月3日の阪神戦(SGL)で打席に立つ笹川吉康【写真:飯田航平】
6月3日の阪神戦(SGL)で打席に立つ笹川吉康【写真:飯田航平】

指揮官の胸にある複雑な思い…「寂しさもある」

ハイタッチを交わす斉藤2軍監督(左)と笹川吉康【写真:竹村岳】
ハイタッチを交わす斉藤2軍監督(左)と笹川吉康【写真:竹村岳】

(飯田航平 / Kohei Iida)

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