12歳の前田悠伍が交わした“約束” 特別な地で11勝目も…許せなかった隙「もっと練習しないと」

  • 記者:竹村岳
    2026.08.29
  • 1軍
11勝目を挙げてポーズを決める前田悠伍【写真:加治屋友輝】
11勝目を挙げてポーズを決める前田悠伍【写真:加治屋友輝】

無失点で11勝目…野球の“流れ”を理解した7回の姿

 盟友と交わした“日本一”の誓い、そしてプロ初登板で突きつけられた6失点KOの悔しさ――。その全てを原動力に変えてきた左腕が、また一つ成長の証を刻んだ。今季11勝目を挙げた前田悠伍投手は圧巻の投球を見せながらも、白星に酔いしれることはない。チームの勝利を喜びながらも、自らの小さな「隙」を猛省する姿に、この男の凄みが凝縮されている。

 28日のオリックス戦で先発した左腕。初回は2死満塁とされるが、中川を左邪飛に仕留めて流れに乗った。2回以降、安打を許したのは4回だけ。7イニングを103球で投げきり4安打6奪三振、無失点で無傷の11勝目をマークした。打線は7回無死三塁のチャンスで追加点を奪うことができず、悪い流れが漂いかけたが、その直後の守備でも見事に3者凡退に抑えた。「初回から6回までの力の入れ方とは変えました。流れがいきがちなところだと思ったので、気持ちを入れて投げました」。前田悠は心地よさそうに汗を拭った。

 小学校6年時にはオリックス・ジュニアに選出された左腕。京セラドームもどこか懐かしさを感じさせる球場だ。「練習したことがあります」。当時は12歳。ぼんやりと抱いていたプロへの夢が、一気に具体性を帯びた瞬間があった。地元を飛び出して出会った仲間と、前田悠は“日本一”を誓い合っていた――。

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7回を抑えてハイタッチする山本祐大と前田悠伍【写真:加治屋友輝】
7回を抑えてハイタッチする山本祐大と前田悠伍【写真:加治屋友輝】

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初回2死、来田の打球を処理できなかった前田悠伍【写真:加治屋友輝】
初回2死、来田の打球を処理できなかった前田悠伍【写真:加治屋友輝】

プロ初登板はオリックス戦…今も忘れない6失点KO

(竹村岳 / Gaku Takemura)