「ストゴリ」=単調は大間違い 津森宥紀に見た覚悟と工夫…全球ストレートの裏にある戦略

  • 記者:高橋純平
    2026.08.21
  • 1軍

同じ球種を続けるのはバッテリーが考え出す緻密な戦略

 中継ぎ投手としての覚悟が詰まった、実に味わい深い投球でした。16日にみずほPayPayドームで行われた楽天戦での出来事です。先発の松本晴投手が5回を投げ切り、1点リードの6回にマウンドへ上がった津森宥紀投手。このピッチングに引き込まれました。

 先頭の辰己選手を全球ストレートで遊直に仕留めると、続く宗山選手も全球真っすぐで左飛。マッカスカー選手には初球にスライダーを投じただけで、残りは5球連続のストレートで見逃し三振に。とにかく押して、押して、押し込んでいく。そんな投球でした。

 野球界で俗にいう「ストゴリ(ストレートゴリ押し)」です。

 時として、バッテリーは同じ球種ばかりを続けることがあります。ストレートだけのケースもあれば、例えば杉山一樹投手のように全球フォーク勝負なんてこともありますよね。打たれると「同じ球種を続けたから」「配球が単調だ」なんて批判的な声が聞こえてきそうです。

 ただ、プロのマウンドに立っていた人間として、これだけは言えます。全球ストレート勝負も、全球フォーク勝負も、相手を抑えるためにバッテリーが考え出す“緻密な戦略”です。津森投手の投球も、そう断言できる投球でした。

 そう言い切れるのには2つ、理由があります。

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