野村勇の気持ちが「すごくわかる」 川瀬晃が拳を握ったわけ…先輩の助けを「忘れてはいけない」

  • 記者:竹村岳
    2026.08.06
  • 1軍
野村勇の勝ち越し弾にガッツポーズする川瀬晃【写真:栗木一考】
野村勇の勝ち越し弾にガッツポーズする川瀬晃【写真:栗木一考】

6回に自身の失策が引き金となり3失点

 まさに執念が乗り移った一撃だった。試練を乗り越えて、プロ野球選手は強くなっていく。野村勇内野手の決勝2ランで制した5日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)。殊勲のアーチを放った背番号99がベンチでもみくちゃにされる中、誰よりも力強くガッツポーズしていたのが川瀬晃内野手だった。

 3点リードで迎えた6回2死一、二塁、郡司が放った打球は三塁を守る野村のもとに飛んできた。しっかりとキャッチしたものの、一塁への送球が逸れてピンチは拡大。痛恨の失策が要因で同点に追いつかれ、大津亮介投手の10勝目も消えた。8回2死一塁で試合を決める5号2ランをバックスクリーン左に運んでも、その事実は消えない。ダイヤモンドを一周する29歳に笑顔はなかったが、柳田悠岐外野手に肩を揺さぶられてようやく苦笑いを浮かべていた。

 決勝弾が生まれる直前、2死走者なしから四球を選んだのが川瀬だった。「下位打線ですし、なんとか次につなげようという気持ちでした」。失策の重みと、それを取り返す一撃の価値を誰よりも知る男だからこそ、川瀬は力強く拳を握りしめた。ミスに苦しむ背番号99に重なったのは、かつて絶望の淵から救われた自分自身の姿。プロとして2人が貫く圧倒的な準備、そしてお立ち台に立たなかった男の意地――。ナインの心をつなぐ、もう1つのドラマに迫った。

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この先で分かる3つのこと

「気持ちはすごくわかる」川瀬晃が野村勇の劇的弾に歓喜した訳
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本塁生還後に抱き合う川瀬晃と野村勇【写真:栗木一考】
本塁生還後に抱き合う川瀬晃と野村勇【写真:栗木一考】

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(竹村岳 / Gaku Takemura)