14安打13得点で快勝
ソフトバンクの2軍は2日、ファームリーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に13-1で勝利した。先発の張峻瑋投手は支配下登録後に初めてとなる登板で6回1失点の好投を披露。2番手の小林樹斗投手も、支配下登録後初登板で3回無失点の好投で、1軍登板へ向けてアピールした。
打線は2回、秋広優人内野手の左中間へのソロ本塁打で同点に追いつくと、盛島稜大捕手の犠飛で勝ち越しに成功した。盛島はこの犠飛で公式戦初打点をマークすると、4回の2打席目には右中間を破る2点適時二塁打を放つなど、3打点の活躍。西尾歩真内野手は3本の長打で存在感を示した。試合後、取材に応じた斉藤和巳2軍監督の一問一答は以下の通り。
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この先で分かる3つのこと
・張峻瑋の投球で指揮官が「気になる」と漏らしたこと
・アクシデントの盛島に監督が放った「怪我の功名」
・指揮官が秋広に「もっと悩んでいい」と伝えた真意
張投手が支配下になって初めての登板。6回1失点の内容だった。
「良いところと……『うーん、どうかな』っていうところと」
結果はずっと残しているが、1軍で勝負するにあたっての課題は?
「結局、ピッチャーは最終的にコントロールになるからね。すべてをしっかりコントロールするというわけではないけど、みんなが出来てるわけではないし。今日でいうと、追い込んでからの決め球が浮いたりとか。あと気になっているのが、変化球でストライクを取る時に投球フォームがちょっと緩んでしまう。そのあたりは個人的にはちょっと気にはなっているところ。しっかり上で投げていくのであれば、そのあたりはどうかなと。ただ、それが絶対ダメというわけでもなくて、2軍ではOKというか。2軍ではそれで抑えられて、上でどうかというところもあるしね。支配下になったわけだから、そういったところの詰めをどうしていくか。ただ、まだ1軍のマウンドに立ったわけではないからね。立っていろんなことを感じる部分もあると思うし」
1軍でとなれば、そういった少しの癖も命取りになる可能性がある。
「そうね。1球で状況が変わったり、心理面が変わったりしてくるので。張の力であれば、2軍ではこういうピッチングができることをこちらはわかっているので。だから、支配下になったと思うし、これからそのあたりをどう詰めていくか。何度も言うけど、1軍のマウンドで経験しないと分からないこともたくさんあるので」
小林投手も支配下になって最初の試合。投球を見た印象は?
「いつも言うけど、両サイドをどう攻めていくかだと思うんでね。フォークボールがあるけど、そこの精度はもう少し高めていったほうがいいかなと。まだ逆球もあったりするので。それで1軍を抑えられたらいいけど、自分の居場所をしっかり確立していくためには結果オーライではいけないので。いろんなことを試せるのが2軍なので、そこをどう詰めていくかだと思いますね」
盛島選手は初回からファウルボールが股間に直撃するアクシデントがあったが、盗塁阻止や公式戦での初打点、初適時打も出た。
「あ、そうなの? なんかそんなイメージないな、盛島に関しては。まぁ怪我の功名。下半身がしっかり締まった結果が出たっていう感じでいいじゃない? 分からんけど(笑)」
3軍時代から見ている中での成長は?
「もちろん、それは成長は感じる。それはもう誰しもに感じるところで。彼に関しては、体重を落としたり、体のキレを出したりね。そういうところは、スローイングの部分でも今年はすごく出ているし、成長は感じる。成長していないとおかしいから、みんな。成長してくれないと」
西尾選手、盛島選手、山下恭吾選手の下位打線で6安打。支配下登録期限が過ぎた中でも頼もしい姿を見せた。
「そうだね。その3人がチャンスを作って、返してっていうね。そういうことをやってくれたんで、それがチームにいい流れを作ったと思う。こちらとしては、こうやって期限が過ぎても、やるべきことを変えずに頑張ってくれてるっていうのは、言い方はどうかわからないけど安心というかね」
秋広選手が左中間に本塁打。状態をどう見ている?
「状態は全体的には悪いわけではないんだけどね。今日のホームランに関しては、反対方向への長打っていうね。反対方向は去年から課題でもあった中で、しっかり反対方向に長打が出たので。まぁ俺は風だとは思っているけど(笑)。あいつは『若干詰まりましたけど』とか調子に乗っていたけど(笑)。俺はいまだに『いい風吹いてたんちゃうか』って思っている」
秋広選手の本塁打数は西地区で1位に。
「ホームランってなかなか難しい。いくら2軍であっても。そこを求められているとはいえね。ただ、ホームランだけが長打ではないので。二塁打以上は全部長打なんでね。ツボに来たらホームランになると。ツーベースが多くなったりとかっていうのも別に全然いいと思うし、本塁打だけを求めている感じでは個人的にはないけどね。他の人はどう見ているか分からないけど。なかなかホームランって打てへんからね。1軍選手も年間500、600打席立って30本か40本かっていうくらいなんで。まだまだ未熟な選手たちが、そういう結果を残すのは、まだ難しい部分があるんで。求められる部分はそこだけど、簡単なものじゃないです」
秋広選手は1か月前は安打が出ずに落ち込んでいる時もあったと思うが、今のメンタル的な状態は?
「落ち込むのかな? 落ち込んでるところを見たいくらいだけど、俺が気づいていないだけかな? ちょっと分からん。もっともっと貪欲になってほしいなって. 悩む、考えるは大いに結構なんで。そこからどうやって自分を出していくかは、2軍以下の選手は特に大事になってくる。自分の殻を破るためには、いろんな壁があって当然なので。いろんなことを悩んだり、考えるってことは、もうマストなんでね。そこをどうしていくかが大事になってくる。順風満帆でいくのがいいのかもしれないけど、それはそれで怖さもある。『もっと悩んでもいいよ』って監督が言ってたって伝えておいて。『その姿が見たい』と」
(飯田航平 / Kohei Iida)