1年半ぶりの2軍降格、見逃せなかった野村勇の“綻び” 首脳陣が明かす今宮健太の「新オプション」

  • 記者:竹村岳
    2026.07.11
  • 1軍
野村勇【写真:栗木一考】
野村勇【写真:栗木一考】

昨シーズンは1軍で完走…1年半ぶりの登録抹消

 首脳陣の目には、見逃せない小さな“綻び”が映し出されていた。2024年シーズン以来、1年半ぶりとなる再調整。なぜ野村勇内野手は登録抹消となったのか。村松有人野手チーフコーチと本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチの言葉から、その背景に迫った。内野手が1人減る事態となった中、新たに思い描いている「オプション」も明らかとなった。

 開幕1軍入りを果たした今季は、ここまで58試合に出場して打率.219、4本塁打、7打点。代走や守備固めでもチームに貢献してきた野村だが、このタイミングで首脳陣は再調整という判断を下した。昨シーズンは12本塁打を放つなど、1軍で“完走”を果たした背番号99。村松コーチが「当然大きかった」と明かした、“引き金”となったワンプレーとは。

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この先で分かる3つのこと

村松コーチが語る野村勇の再調整の引き金
本多コーチが映像から見抜いた悪癖のメカニズム
1人減った内野陣…今宮健太らを交えた新オプション

「打撃では一時期ホームランも出ましたけど、なかなか本来の姿から遠ざかっていた。あとはサードの守備でミスが続いたことですね。そこの感覚がちょっとズレていると思うので、もう1回自分のプレーができるように下で、ということです」

 今月7日のオリックス戦(京セラ)。野村は8回から途中出場し、三塁の守備に就いた。9回2死で平凡なゴロを処理したが、一塁に悪送球。6月30日の西武戦(東京ドーム)でも同じく送球エラーを喫していた。相次いだミスに、村松コーチも「守備のところは当然大きかったです」と言及した。

 小久保裕紀監督も、野村の三塁守備については「12球団トップクラスだと思います、あの反応は」と語っていた。首脳陣の中で、野村の守備力に対する評価がそれだけ高いということ。だからこそ、2度続いたミスを見逃せなかった。「肩も強いしね。ものすごくプレッシャーがかかるところで行ってもらわないといけないので」と村松コーチ。1軍の戦力として期待するからこそ、今は足元から見つめ直してもらう。

今宮健太に「サードをやらせています」

 オリックス戦で失策を喫した翌日、本多コーチが野村に声をかけていた。「僕も映像を見て、あれだけ(送球が)シンカー気味になるというのは原因があるなと。技術的なところを話しました」。悪送球という結果だけではなく、その“質”にも要因を見出していた。「あんまり言いすぎても、気持ちの面に影響があるかもしれない。足が止まらないように、また同じミスをしないように修正していけたら」。

 代わって昇格したのは緒方理貢外野手。これで1軍の内野手登録は7人となった。村松コーチが「今宮(健太)にサードをやらせています」と明かせば、本多コーチも「健太や(川瀬)晃もいる。交代ができない時もあるかもしれないけど、いるメンバーでやり繰りしていけたら」と話した。18日からは前半戦最後の“山場”となる9連戦も控えている。全員が一丸となって、目の前の一戦に全力を注ぐ。

 2軍に合流した野村は10日、ファーム・リーグの広島戦(由宇)に「2番・三塁」で出場。ソロアーチを含む3安打3打点と猛アピールした。悔しい再出発を糧に、必ずまた1軍の舞台に帰ってくる。

(竹村岳 / Gaku Takemura)