1軍昇格の柳町達と話した“大事なこと” 斉藤和巳監督の思い「本当に評価してもらえない」

  • 記者:竹村岳
    2026.06.10
  • 1軍
斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】
斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】

タマスタ筑後で全体練習…中村晃が2軍に合流

 ソフトバンク2軍は10日、タマスタ筑後で全体練習を行った。9日に出場選手登録を抹消された中村晃内野手が合流し、ノックを受けるなど汗を流した。練習後、取材に応じた斉藤和巳2軍監督の一問一答は以下の通り。プロ初本塁打を放った高橋隆慶内野手が迎えるであろう“本当の壁”。さらに1軍に昇格した柳町達外野手に対して「最後にちょっと話をした」こととは?

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この先で分かる3つのこと

中村晃が2軍に合流…今後の起用法は?
高橋隆慶がこれから迎える「大きな壁」
1軍昇格する前…柳町達に伝えたことは
中村晃選手が合流。今後の起用については?
「ずっと下で代打というわけにもいかないけど、上では代打だったから打席数も立てていないだろうし。スタメンでいったり、本人の要望があれば代打でいくだろうし。基本的には晃と話して。コーディネーターもいるし、1軍の要望もこれから出てくる可能性があるので。そこらへんは臨機応変に」
若い選手にとっても学ぶことが多い選手。
「学ぶべきことはたくさんあると思うし、だからといって全てを真似する必要はない。自分に合っているもの、チームにプラスになるものは真ねしてくれたら。そういう意味では若い選手たちにはいい時間になると思うし、選手たちがどう捉えるか、じゃない?」
中村晃選手とは、やり取りをした?
「朝に話したよ。これからの近々のスケジュールだったり、どういう感じで進めていくか。コーディネーターとも話があったみたいで、それも踏まえて。ある程度、聞いているところもあったので。要望があれば応えられるように」
中村晃選手は1軍の環境では時間もなかなか取れず、調整も難しそうだった。
「難しさがあったと思うし、いい時間にしてほしい。必ず必要な戦力だと思うので。こっちもできる限りのサポートはしたいなと思います」
山川穂高選手の姿はどう見えている?
「しっかりとやってくれているよ。こっちも融通は利かせるし、それはみんなにも伝えているので。実績のある選手だし、1軍への準備をどの選手よりもやらないといけないので。2軍には2軍のルールもあるけど、いい手本になってほしいし、悪いところは見せてほしくないので。こっちもいろいろと配慮しないといけないけど、配慮ばかりしていてもね。彼らのためにもならなかったら、それもいけないので。バランスは難しいんですけど」
高橋選手や、廣瀬隆太選手ら送り出した選手が1軍で活躍している。
「それはやっぱりね、俺だけじゃなくてコーチもスタッフもずっと見てきた。下から行った選手が活躍してくれることが一番の喜びであって、そのためにやっている。2軍の試合に出て、成長してくれているのも感じるんだけどね。それも指導者冥利に尽きるところはあるけど、やっぱりこの世界は1軍でやらないといけない。1軍で結果を残して、それが続いてくれると『よかったな』と思う。続けるのが難しい世界なので。また壁は出てくるだろうけど、今のところはよかったかなと思うね」
高橋選手は2軍にいた時、監督は「壁に直面している」とも言っていた。1つ、乗り越えたのでは。
「まだ本当の壁まではいっていないんじゃない? 2軍で試合に出続けるのが彼にとっては初めてだった。その中で疲れがあったり、いろんなバランスが取りにくくなっていた。彼の野球人生では初めてだったけど、この世界では必ず通る道なので。でも、こんな言い方をするとあれなんだけど、そんなに大きな壁でもない。大きな壁だと思うと、この世界ではやっていけない。しかも2軍ので。1軍とはプレッシャーも違うし、毎日感じる疲労感も絶対に違うので。次の壁というのはまだ、隆慶に関してはこれからじゃないかな」
山本恵大選手も1軍に昇格して結果を出した。続けることがもちろん大事だが、短期的にでも能力を発揮するだけの土台がある。そんな選手が少しずつ増えてきた。
「成長しているのは感じるよ。これはいつも言うけど、成長というのはこの環境で年数を重ねたら、ある程度誰もがするところ。成長のスピードを上げるためには本人の意識であったり、思考を促すのが我々の仕事。どれだけ促しても本人がやる気にならないと、そのスピードは上がらない。上がったところで、そこでチャンスがあるのかもわからないから。チャンスを掴むためには、成長スピードを上げる努力はしないといけないね」
柳町達選手が1軍昇格。2軍での姿をどう見ていた?
「1軍で試合に出てきた選手なので。やるべきことをわかっているから。だけど、実際毎年2軍にはいるわけで。1年間を通じて1軍で、というのはなかったし、去年はタイトルを獲ってチームに大きく貢献してくれたけどね。それが“1年目”と考えると、1年というのはタイミングやいろんな要素が合えば結果を残す、そういう能力を持った選手がこの世界にはいると思うので。新しい選手も入ってくるし、このチームはドラフトだけじゃなくてFAとかでも選手が入ってくるので。競争に勝つこと、続けていくこと(が大事)。そういうのは、最後にちょっと話はしたけど」
斉藤監督は常々、「続けることが一番難しい」とおっしゃっている。
「なんでもそうやん。続けないと認めてもらえないし、本当に評価してもらえない。どうやって続けるのか。絶対に失敗もあるし、チャレンジもしていかないと。その気持ちは、辞めるまで大事」

(竹村岳 / Gaku Takemura)