降格直後、筑後で聞いた「すいません」 1か月の“心境と変化”…やっと見えた笹川吉康の笑顔

律儀な男が“すみません”に込めた思い
独自の目線で選手の知られざる本音に迫る新連載「鷹フルnote」。今回は笹川吉康外野手の登場です。4月28日のオリックス戦(京セラ)で、今季初昇格し、即スタメン。起用に応える一打を放ちました。痛恨のミスを喫したことで、開幕直前に告げられた2軍降格。筑後で1か月を過ごしてきた中、思わず漏らした言葉は「すみません」――。決して口数が多くなくとも、誰よりも律儀な男。23歳の素顔に迫りました。
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「やっと戻ってこれましたよ」
4月28日、京セラドームに姿を現した笹川吉康外野手はそう言って試合前の練習を始めた。スタメン起用に多少の緊張があったのだろうか。試合前に聞くことができた声はそれだけだったが、もどかしい日々を過ごしてきたことは、少しだけ精悍さが増した顔つきから伝わってきた。
今季初昇格となったこの日のオリックス戦では「8番・右翼」でスタメン起用された。5回、バットを折りながらも右翼線に運び、今季初安打となる二塁打を記録。1点を追いかける7回には貴重な同点タイムリーも飛び出した。「追い込まれていたので軽打を意識しました」。ハーフスイングを取られてカウントを悪くしても、背番号44は動じることなく、飄々とした表情で次の球を仕留めた。ファームで過ごした1か月で得たものを感じさせるものだった。
ようやくグラウンドで見ることができた笹川の笑顔。つい10日前、4月17~19日に筑後で行われたオリックスとのファーム・リーグ3連戦では計9打数無安打に終わり「全然ダメです」と自身の現状を口にした。その後の言葉はなく、こちらが返事をする間さえ与えないほどの足取りで、険しい表情のままロッカーへと姿を消した。
しかし、2日間の練習日を経て笹川は変わった。24日から行われた広島との同リーグ3連戦では14打数7安打、2本塁打2二塁打3打点と打ちまくった。このカードを終えると、1軍から待望の報せが届いた。たった1週間の間に何があったのか。
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この先で分かる3つのこと
筑後で漏らした「すみません」。その一言に込めた「真意」
同点打の裏にあった、庄子とハワイで交わした「ある誓い」
5分ほどの会話…最後にポツリと溢した言葉
(飯田航平 / Kohei Iida)