岩井俊介が得た“2つの武器” プロ初のリハ生活…3年目の決意「死に物狂いで」

岩井俊介【写真:竹村岳】
岩井俊介【写真:竹村岳】

18日にタマスタ筑後でライブBPに登板

 充実ぶりは笑顔が物語っていた。右股関節の故障でリハビリ組となっていた岩井俊介投手が18日、タマスタ筑後でライブBPに登板。3月6日、阪神とのオープン戦以来、1か月半ぶりの実戦形式で、20球を投じた。また、野球ができる――。喜びを噛み締めると同時に口にしたのは、1軍復帰への確かな手応えだ。

 サブグラウンドのマウンドで対戦したのはジョナサン・モレノ内野手、宇野真仁朗内野手、生海外野手の3人。まずは最大の武器であるストレートで、モレノを見逃し三振に仕留めた。宇野には安打性の当たりを許し、生海には四球を与えたものの、直球の威力と変化球のキレは順調な調整ぶりを感じさせた。球場内の球速表示は、最速155キロを計測した。

 プロ3年目で初めて経験するリハビリ生活。テレビの中で躍動する1軍の仲間を見ては「いいなぁ……。普通に投げられていたら、自分もあそこにいたのかな」。もどかしさを胸に抱きながら、地道な日々を過ごした。だが、ただ耐えていたわけではない。晴れ舞台を見据えてこの期間で習得した“2つの武器”があった。

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続きの内容は

150キロを計測!実戦で手応えを掴んだ「2つの新武器」
「バケモン」と称する恩人と、修正した投球時の「悪い癖」
「死に物狂いでやる」3年目の岩井が口にした覚悟

「球種を増やしたんです。ツーシームとカットボールを」

 これまでは直球を中心に、スライダーとフォークを操ってきた右腕。左右に小さく動く球種の成果は、数字にも明確に表れた。この日のマウンドで、新調したカットボールが150キロを計測。さらにツーシームも147キロをマークした。空振りを奪う場面もあり、新たな生命線となりうる予感を漂わせた。

「最高でした。久しぶりのマウンドは全然違いました。僕ずっと笑顔でしたよね? めちゃくちゃ楽しかったです!」

勝負の3年目…「やるしかない」

 復帰を目指す右腕の救世主となったのは、リハビリ担当の森下拓実SC(ストレングス&コンディショニング)だ。岩井が敬意を込めて「バケモン」と形容する存在。「岩井の投げ方だったら、こんなトレーニングがいいよ」。メカニック面から、ともにフォームを見直した。トレーニングを積み重ねてきたことで、無意識に肘が下がってしまう悪癖の修正にも成功した。

「もう3年目なので……。本当に結果を出さないと後がない。死に物狂いでやるしかないです」

 今後は3軍で2試合ほど調整登板し、その後2軍へと合流する予定だ。故障期間を進化の糧へと変えた背番号27。新たな武器を手に1軍のマウンドを見据える。

(飯田航平 / Kohei Iida)