上茶谷大河から前田悠伍へ「俺についてくるな」 拒絶し突き放した裏側…受け取った1通のLINE

  • 記者:竹村岳
    2026.04.11
  • 1軍
上茶谷大河【写真:栗木一考】
上茶谷大河【写真:栗木一考】

3月3日のヤクルト戦…前田悠伍が登板回避した舞台裏

「ついていく先輩を間違えるな」。上茶谷大河投手が、前田悠伍投手に伝えたいことだ。左腕が見たことがないほど苦しんでいた2月、先輩として手を差し伸べたのは間違いない。しかし、それ以上に大切なのはプロとしての非情さでもあった。2人の運命が交差した“あの日”。スマートフォンに映し出されたのは、20歳が吐き出した悲痛な叫びだった。「すみません」――。

 前田悠は今、ファームで調整しながら1軍昇格を狙っている。大きな期待を背負う3年目だが、2月の春季キャンプは自身の状態を「ドツボ」と表現するほど苦しんだ。思い悩む20歳の左腕が頼り続けていたのが「かみちゃさん」だった。アイビースタジアムまで、朝は必ず同じタクシーに乗る。チーム宿舎でも、時間が合えば上茶谷の部屋で何気ない会話を交わしてきた。

「頑張っていたと思いますよ。朝も一緒に行っていましたし、一番練習していたんじゃないですかね」。9歳差の2人。思い悩む後輩の姿を気にかけ、隣で見守っていた。迎えた3月3日、ヤクルトとのオープン戦(みずほPayPayドーム)。先発予定だった前田悠は体調不良で登板を回避し、開幕ローテーション争いからも脱落。代わってマウンドに上がったのが上茶谷だった。急に訪れたチャンスの直前、1通のLINEが届く。画面越しでも、痛々しい思いが伝わってきた。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

前田悠伍から届いた悲痛なLINE「すみません」
「僕にへばりつくな」上茶谷大河が贈った逆説のエール
お見舞いで手渡した本…求めたいプロとしての自

「すみません。どうしても立てないので、お願いします」

前田悠伍と上茶谷大河【写真:竹村岳】
前田悠伍と上茶谷大河【写真:竹村岳】

上茶谷大河がお見舞いでプレゼントした「本」

(竹村岳 / Gaku Takemura)