柳町が今季初のベンチスタート “前日のヒーロー”もブレなかった首脳陣の「戦略的事情」

5日の試合前練習で明るい表情を見せる柳町達【写真:栗木一考】
5日の試合前練習で明るい表情を見せる柳町達【写真:栗木一考】

開幕から全試合3番に座り打率.281、6打点をマーク

 ソフトバンクの柳町達外野手が5日、ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で今季初めてスタメンを外れた。開幕からここまで全試合で3番として先発し、8試合で打率281、6打点をマーク。レギュラーの一員として首位を走るチームを引っ張ってきた。

 4日の同戦では1点を追う7回2死満塁で、右中間へ走者一掃となる逆転3点二塁打を放ち、これが決勝打となった。試合後、小久保裕紀監督も「きょうは達でしょうね。良く打ちましたよ」と絶賛。“前日のヒーロー”はなぜベンチスタートとなったのか。舞台裏を探った。

「柳田(悠岐)がどこかで守らなければいけないので。この1週間の中で『こういうふうにしよう』というのが、(小久保裕紀)監督のプランとしてある。それは別に『昨日の試合がどうだったから』とかは抜きにして、最初からここで守るということは決まっていたので。あくまでチーム事情です」

 チーム関係者が明かしたのは、柳田悠岐外野手を守備に就けるための布陣だということだ。この日のオーダーは左翼に柳田、指名打者には山川穂高内野手が入った。柳町はというと、普段と変わりなく試合前のアップに入り、フリー打撃や外野守備も問題なくこなしていた。その姿にどこかを気にするそぶりは全く見えなかった。

 首脳陣の1人も柳町のコンディションについて「全然問題ない」と強調する。「この1週間、試合が全て屋外球場ということも分かっていて、今は(離脱者も出さずに)そのままちゃんときているから。だからプラン通りにいけたということ」と明かした。そのうえで、「もちろん昨日のヒーローだし、本当は出したい思いもあるけど、前から決まっていることなので。『好調だからプランを変えようか』ではない。1年間を戦う中で、1週間1週間がある。そこはチームとしてやっているので」と強調した。

 柳町自身も「そこは首脳陣の方が決めることなので」と首脳陣の方針に理解を示し、「身体は全然問題ないです」と軽い笑みを浮かべた。先を見据えた選手起用、チーム運営ができるのもチーム力があるからこそ。5日も大事な場面があれば柳町の出番はありそうだ。

(鷹フル編集部)