嶺井博希から育成右腕へ…“1軍基準”の助言「何の意味もない」 評価された姿勢

  • 記者:竹村岳
    2026.03.06
  • 1軍
嶺井博希(右)と大竹風雅【写真:竹村岳】
嶺井博希(右)と大竹風雅【写真:竹村岳】

B組の練習試合…嶺井博希が放った存在感

 みずほPayPayドームの記者席は、ベンチと遠く離れている。選手たちの声が聞こえることはほとんどないが、その点で言えば春季キャンプは特別だ。グラウンドとの距離感も近く、戦うナインの“生の声”が力強く届いてくる。2月28日、B組が臨んだ日本製紙石巻との練習試合。存在感を放っていたのが、「4番・捕手」としてスタメン出場した嶺井博希捕手だ。

 ベテランらしさが出たのは3回無死での守備の場面だった。打者の飛球がふらふらと二塁後方に舞う。マスクを放り投げ、嶺井は「風! 風!」と指示を送った。これまで多くのベテラン選手を取材してきた中で、豊富な経験を持つ選手ほど「意味のある声を出す」と聞いたことがあるが、グラウンド上に響き渡った嶺井の言葉は、まさに適切な指示だった。

 このシーン、風向きは右翼から左翼。バックスクリーンになびくフラッグを見ても、決して弱風ではないように見えた。S組での独自調整から、B組に合流した1か月間。高谷裕亮バッテリーコーチが明かしたのは、嶺井が若手投手に“1軍レベルのアドバイス”を送っていた事実だった。34歳のベテランが語った重みのある言葉とは――。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

嶺井が明かした「1軍では何の意味もない」勝負とは
育成右腕を急成長させた、嶺井流の「高さ」の指示
高谷コーチが若鷹に「真似してほしい」と語った“些細な行動”

育成右腕・大竹に送った助言「腕を振ってこい」

高谷裕亮コーチも嶺井を「真似してほしいなと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)