山川穂高が「感動しました」 3か月、毎日継続したノック…中澤恒貴が見せた“最後の1球”

  • 記者:竹村岳
    2026.02.20
  • 1軍
山川穂高と中澤恒貴【写真:竹村岳】
山川穂高と中澤恒貴【写真:竹村岳】

育成3年目の中澤恒貴…山川穂高と自主トレした理由

 泥にまみれて、白球を追った3か月間。日々を共にしてきた山川穂高内野手が、思わず感動したと口にするほどの姿だった。握手も、抱擁も必要ない。どれだけ頑張ってきたかを知っているから、惜しみない拍手だけを送った。「死に物狂いで3か月やり切りましたし、それは自信になりました。これだけ練習したのは野球人生で初めてです」。今季3年目を迎えた中澤恒貴内野手が、鍛錬の日々を振り返った。

 東京都出身の中澤は青森の八戸学院光星高に進学すると、甲子園の舞台も経験した。2023年育成ドラフト4位でプロの世界へ。同学年には前田悠伍投手や藤田悠太郎捕手らがいる。2年目だった2025年はウエスタン・リーグで22試合に出場して打率.327、0本塁打、9打点。17本のヒットを放ち、ポテンシャルの片鱗を見せつけた。

 勝負の3年目。さらなる進化を求めて、山川に弟子入りした。きっかけは昨年10月、「みやざきフェニックス・リーグ」でともにプレーしたこと。食事に誘われ「その時に自主トレの話になって『来いよ』と言ってもらいました」。厳しい練習が待ち受けているのは当然理解している。覚悟を決めて、門を叩いた。

 山川の自主トレは、いわば“古典的”。「効率とは真逆ですよ」と本人も笑うほどだ。本塁打王を4度獲得するなど、輝かしい実績は他を寄せ付けない圧倒的な練習量に裏打ちされている。「頭の先からつま先まで使わないとホームランは打てないので」。20歳の中澤も、必死についていった。「今思い返したら、3か月って一瞬でしたよ」。キャンプインを間近に控え、いよいよ“ゴール”が見え始めた1月26日。“最後の1球”をやり遂げた若鷹の姿を見て、山川は胸を打たれた――。

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(竹村岳 / Gaku Takemura)