C組参加の川口冬弥、1年前と「立場が違う」 ド緊張の2月1日…絶対忘れない“初心”

  • 記者:竹村岳
    2026.02.12
  • 1軍
11日にブルペン投球を行った川口冬弥【写真:竹村岳】
11日にブルペン投球を行った川口冬弥【写真:竹村岳】

11日にブルペン投球…腰痛から復帰後では3度目

 強烈な危機感を胸に、2度目の球春を迎えた。怪我は癒えたが、まだリハビリ組の管轄で、筑後でキャンプを行うC組には「参加」という形で練習を続けている。「1年前とは立場も違うので、それは(自分にも)言い聞かせています」。真剣な表情で、静かに現在地を見つめるのは、川口冬弥投手だ。

 ルーキーイヤーだった昨季は、6月に育成から支配下登録を勝ち取った。1軍デビューも果たし、5試合に登板して防御率0.00。ウエスタン・リーグでも防御率0.76という圧倒的な結果を残したが、シーズン終盤は腰痛に悩まされていた。「横になって寝るとかは大丈夫だったんですけど、やっぱり動くのはキツかったですね」。秋季キャンプからリハビリ組に入ると、そこからは長く、地道な日々。年が明けた1月から、ようやく投球練習を再開させたところだ。

 キャンプ第3クール2日目となった2月11日には、3度目となるブルペン投球を行った。マウンドで約30球を投じ、直球の最速は142キロ。「トレーニングって、どこまでやってもトレーニング。実際に投げる動作につなげていかないといけないので、そこの修正をしていました」。

 少しずつ開幕が近づいてくる中、自らの現状をどう捉えているのか。焦り、不安、危機感――。さまざまな感情が渦巻く胸の内。焦燥感に駆られても不思議ではない状況だが、右腕が冷静さを保てるのには、ある「原点」となる記憶が関係していた。

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(竹村岳 / Gaku Takemura)