石塚はB組スタート「もちろん悔しい」
2月1日に幕が開けたホークス春季キャンプ。去年と違うのは、A組の練習が行われているアイビースタジアムに石塚綜一郎捕手の姿がないことだ。「もちろん悔しいですよ。去年はA組スタートだったので」。B組スタートとなった現状に率直な心境を明かした。
昨季は2軍戦に54試合出場し、打率.352、4本塁打、31打点と好成績をマークした。3度の登録抹消こそ経験したものの、約3か月にわたって1軍に帯同。勝負の7年目と意気込んでいた矢先、突きつけられた現実はB組スタートだった。
3日の全体練習後には約90分に及ぶ特守に励んだ。選手の姿が少なくなったキャンプ地で、真っ黒なユニホームでボールを追い続けた。「でも僕の中ではちょっと試されているんじゃないかなと思っていて」――。悔しさを噛み締めるように、ゆっくりと言葉を口にした。
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続きの内容は
石塚がB組で「見られている」と感じる首脳陣の意図
ライバル秋広の活躍に石塚が漏らした「本音」
1軍の壁を破るため変えた打撃フォームの「新機軸」
「B組になってどういう行動をするのか、どういう生活をするのかっていうのを見られていると思っていて。ここで気持ちが落ちてダメになっていく人もいると思うので。(首脳陣から)試されているんじゃないかな。なんとなくそんな気がしているんです」
どこにいても、やるべきことをやる。その姿勢は昨季、2軍降格を告げられた時から何一つ変わらない。何度も課題を乗り越えて這い上がってきた。「去年は(野村)勇さんや(佐藤)直樹さんもB組スタートでしたし、僕もそのチャンスを狙っていくだけ。気持ちは常にA組を目指して、いつ呼ばれてもいいように準備しています」。視線は前だけを見据えている。
A組では、自身と同じく一塁と外野を守る秋広優人内野手がフリー打撃で快音を連発。「記事で読みましたよ。A組は記事になりやすいですし、B組は実力で見せるしかないかなと思います」と“ライバル”の姿に本音を漏らした。
変えたフォーム「色々なボールに対応できるように」
このオフ、打撃フォームに修正を加えた。これまでは左脚を大きく上げる形だったが、高さを抑えるようにした。「1軍だと(体が)突っ込んで、空振りすることが多かったので。足を上げる高さを意識的に低くしました。色々なボールに対応できるように、今の形に落ち着きました」。
昨季、2軍では221打席で30三振だったのに対し、1軍では60打席で17三振を喫した。1軍の壁を痛感したからこその新たな挑戦だった。「僕の持ち味はバッティングなので。1軍で試合に出るには打てることが大前提なので」。生き残るために自らの武器を研ぎ澄ます。
「判断するのはもう首脳陣なので。僕はやれることを全力でやるっていう気持ちが今は一番ですね」。キャンプでは連日、遅くまで汗を流している。一塁、外野と多くのライバルがひしめき合うホークス。それでも悔しさを力に変えてA組へ、そして開幕1軍を勝ち取ってみせる――。
(森大樹 / Daiki Mori)