津森宥紀に起きた“2つの変化” 「僕たちの世代で勝てたと…」 明かした97年世代への思い

ブルペンで投球する津森宥紀【写真:栗木一考】
ブルペンで投球する津森宥紀【写真:栗木一考】

ブルペン一番乗りに見えた覚悟と意気込み

 2月1日、ホークスの春季キャンプがついにスタートした。宮崎で誰よりも早くブルペンに足を踏み入れたのが、プロ7年目を迎えた津森宥紀投手だった。「ある程度順番が決まっていたので。年齢が上だったってこともありますから」。そう謙遜した右腕だが、勝負と位置付ける今シーズンへの強い意気込みがにじんでいるように思えた。

 昨季はプロ入り後2番目に少ない22試合の登板に終わるなど、不完全燃焼の1年だった。通算250試合登板まで残り「14」で迎える2026年。今オフはチームメートの松本裕樹投手と自主トレを行うなど、これまでの自分を変えようとする姿が印象的だ。

 悔しさを晴らすべく、臨んでいる春季キャンプ。右腕が口にしたのは、芽生えてきた責任感と、同学年の仲間への熱い思いだった。「そうなれば最高ですよね」――。

会員になると続きをご覧いただけます

続きの内容は

1年間戦える体へ…変えた「食事面の改善」の中身
松本裕らの自主トレで得た手応え「ガンといきます」
再び屋台骨になる! 右腕が目指す「勝利の方程式」での役割

「この2年くらいは微妙な成績なので。また『ガン』といきます!」

 取材に答えた津森の表情に迷いはなかった。「ここまではいい感じです。ここから徐々に状態を上げていけたらいいなと思います」。松本裕や上茶谷大河投手らとともにした自主トレでは技術面だけでなく、新たな試みにも取り組んだ。

食事も改善「しっかりしないといけないなと」

「食事面も結構変えました」。これまでは「結構食べていた」と言うが、年齢を重ねることによって考え方も変わってきた。「しっかりしないといけないなと」。現在は脂質や炭水化物を減らし、1年間戦える体づくりも進めている。

 1月に28歳を迎えた右腕。意識するのは1997年世代の存在だ。昨季、最多セーブに輝いた杉山一樹投手、最高勝率のタイトルを獲得した大関友久投手。野手では海野隆司捕手や柳町達外野手、川瀬晃内野手に谷川原健太捕手と、チームの主力を担うメンバーがそろう。

「互いに、こう『ガーッ』と上がっていけたらいいですよね。スギやゼキも『バーン』といっているので。『今シーズンは僕たちの世代で勝てた』と言ってもらえるような1年になれば最高ですよね」

 ホークスの投手陣を見渡しても、1997年世代は年齢順で上から数えたほうが早くなった。杉山も「年齢が上になるにつれて甘えていられないし、立場も自分で作っていかないといけない」と責任感を口にしていたが、津森もそれに同調する。

「そういう思いはもちろんあります。練習の時にしっかりと声を出すとか、普通にできるところではしっかり引っ張っていきたいです」

 覚悟が芽生えた男の目線は常に上を向いている。「また7回、8回の勝ちパターンで投げれるように」。ホークスの屋台骨を背負う1997年世代の1人として、再び上昇カーブを描いて見せる。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)