過去に価値はない…斉藤和巳監督の“哲学” 2度の沢村賞、トロフィーが“今ある場所”とは

  • 記者:竹村岳
    2025.12.01
  • 1軍
斉藤和巳監督【写真:竹村岳】
斉藤和巳監督【写真:竹村岳】

2026年からは2軍監督へ…ファームの指導者となり来季が3年目

 過去の栄光に価値などない。そう信じて、指導者としてのキャリアを歩んできた。「大事なのは今と未来やから。過去は俺にとってどうでもいい」。そう語ったのは、来季から2軍監督を務める斉藤和巳3軍監督だ。現役時代に数々の栄光を手にした指揮官が口にした意外な事実。そして、唯一「特別」だと認めたタイトルとは――。

 現役時代には通算勝率.775を誇り、「負けないエース」と呼ばれた。2度の沢村賞を手にするなど輝かしいキャリアを歩んだ一方で、晩年は右肩の故障に苦しんだ。2023年から指導者として9年ぶりにホークスへ復帰。4軍、3軍でも指揮官を務め、若鷹たちとともに汗を流してきた。

 ここ2年、斉藤監督の管轄はほとんどが育成選手だった。「じゃあこいつらが一生懸命やっていないかって言ったら、そうではない。一生懸命にやっているやつもいるし、頑張っている時もある」。かつてはエースと呼ばれ、同僚から「簡単には近づけない」と言われるほど、誰よりも野球に向き合い続けた。全てを背負ってきた男が、3桁の若鷹に目線を合わせるのは簡単ではなかったはずだ。そこには絶対にブレない信念、そして指揮官が大切にする価値観が強く滲んでいる。

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この先で分かる3つのこと

・沢村賞のトロフィーは今どこにある?
・斉藤監督が明かす小久保監督との「人生の転機」
・「俺は責任を取れへん」という監督の「若鷹への真の愛情」

2003年に1度目の沢村賞「記録が残っていればいい」

笹川吉康と言葉を交わす斉藤和巳監督【写真:竹村岳】
笹川吉康と言葉を交わす斉藤和巳監督【写真:竹村岳】

「俺と話をしてどう思うかはお前が決めろ」

(竹村岳 / Gaku Takemura)