「1枠残し」で補強終了 フロントが下した“非情な決断”…GMが明かす複雑な育成戦略

  • 記者:福谷佑介
    2025.10.01
  • 1軍
独占インタビューに応じた三笠杉彦GM【写真:小池義弘】
独占インタビューに応じた三笠杉彦GM【写真:小池義弘】

支配下昇格の「対象となる選手がいなかったということに尽きます」

 鷹フルがお送りする三笠杉彦GMの独占インタビュー。第3回は「残り1枠」の思惑です。7月31日の補強期限を支配下登録69人で終えた背景と、その裏に隠された育成戦略について迫りました。(取材・構成=長濱幸治、福谷佑介)

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 プロ野球会において1つの“節目”といえる7月31日。支配下登録の期限を迎え、各球団がシーズン終盤に向けた戦力補強に動く中、ホークスは支配下登録枠を1つ残したままこの日を迎えた。登録上限は70人。昨季は期限ギリギリの7月30日にジーター・ダウンズを獲得して枠を埋めきったが、今季は1枠を残した69人で登録を終える決断が下された。

 12球団最多となる50人超の育成選手を抱えるホークスにとって、支配下登録は厳しい競争を勝ち抜いた者のみに与えられる「勲章」だ。昇格の絶対的な基準は「1軍の戦力になるかどうか」。今季、山本恵大外野手、川口冬弥投手、宮崎颯投手がシーズン中に昇格を勝ち取ったが、なぜ最後の1枠は使われなかったのか。

 その判断の裏には、単に「該当者なし」という理由だけでは片付けられない、“育成大国”ならではの戦略が隠されていた。常勝軍団であり続けるための緻密な計算と、時に非情とも映る選手への向き合い方がそこにはあった。

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この先で分かる3つのこと

・支配下枠を1つ残した裏側 育成大国ならではの事情
・支配下は必ずしも幸福ではない?吐露した苦しい胸の内
・V字回復支えた補強選手の評価の仕組み

「上げずに自由契約になるよりも、球団としてはチャンスを与えているつもり」

外国人補強を行わず…「相対的な期待値」での判断

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)