衝撃のリチャード放出…電撃トレードの真実 秋広&大江獲得に隠された“真の狙い”

独占インタビューに応じた三笠杉彦GM【写真:小池義弘】
独占インタビューに応じた三笠杉彦GM【写真:小池義弘】

トレードに込められた常勝軍団であり続けるための計算と選手への“親心”

 27日に2年連続のリーグ優勝を成し遂げたホークス。「鷹フル」は編成部門トップの三笠杉彦取締役GM(以下、三笠GM)に独占インタビューを行いました。第2回のテーマは「電撃トレードの舞台裏」についてです。衝撃的だったリチャード内野手の放出。シーズン中の編成戦略の狙いについて迫りました。(取材・構成=長濱幸治、福谷佑介)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 球界に衝撃が走った。3、4月の「どん底状態」から抜け出し、借金を2まで減らしていた5月12日の昼過ぎだった。ソフトバンク、巨人の両球団から発表されたのは、リチャード内野手と秋広優人外野手、大江竜聖投手による1対2のトレードが成立したとの一報だった。

 リチャードは、2017年の育成ドラフト3巡目で沖縄尚学高から入団した将来の主軸候補。2020年から2024年にかけて5年連続でウエスタン・リーグの本塁打王に輝き、その打撃技術は小久保裕紀監督をはじめ誰もが認める存在だった。巨人移籍後は自身初の2桁本塁打となる11本塁打(9月29日現在)を放つなど、そのパンチ力をいかんなく発揮している。

 そんな期待のスラッガーを放出する決断をなぜ下したのか。その裏には、球団として明確な“狙い”があった。ファンをざわつかせた一連の動きに秘められていたのは、常勝軍団であり続けるための計算と、選手へのある種の“親心”だった。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

・なぜリチャード放出? 決断の裏にある“親心”と狙い
・「全く悔しくない」元鷹戦士たちの活躍に溢れた“本音”
・なぜ外国人補強ゼロ? データが示す育成選手の“期待値”

「供給過剰なくらい選手がいないと、常時、層が厚い状態を作るというのはなかなか実現が難しい」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)