医師の“最後通告”「3回目はない」 骨折に抱いた焦りと葛藤…山下恭吾が貫いた自分の意思

  • 記者:竹村岳
    2025.08.23
  • 1軍
山下恭吾【写真:加治屋友輝】
山下恭吾【写真:加治屋友輝】

松山2軍監督も打撃面の変化を評価「続けること」

 次はない。覚悟を胸に決断した。育成の山下恭吾内野手がウエスタン・リーグで打率.435と好調を維持している。「自分の意見を貫き通した」と振り返るのは、春先の出来事だ。

 22日のオリックス戦(ほっともっと神戸)に「2番・遊撃」でスタメン出場した。1回、3回、7回と3本の左前打を放ち、猛打賞を記録。「甘い球に対して、積極的にアプローチができました」と振り返った。松山秀明2軍監督も「試合に出て結果を出すのは、1日だけではいけない。続けることです」と期待を込める。2025年シーズン中に2桁の背番号を掴むことはできなかったが、今後のためにも自分だけの形を必死に作ろうとしている。

 4月下旬、試合前のシートノックでの出来事だった。打球を処理しようとした際、激痛が走った。診断は右人差し指の骨折。病院の一室で医師が示したレントゲン写真には、無情な現実が写し出されていた。

レントゲン画像を見ながら…医師から告げられたのは

リハビリ期間中を支えてくれた身近な存在

(竹村岳 / Gaku Takemura)