周東佑京、代打待機の舞台裏 明かした首脳陣との会話…4試合欠場も見えた“兆し”

ベンチでバットを持ち準備する周東佑京【写真:小池義弘】
ベンチでバットを持ち準備する周東佑京【写真:小池義弘】

9回2死一、二塁の場面、ベンチでは周東が代打準備

「代打・周東」は幻に終わった。14日の西武戦(ベルーナドーム)、1点を追う9回2死一、二塁で川瀬晃内野手が打席に入ると、ネクストバッターズサークルに現れたのは周東佑京内野手だった。腰の痛みの影響で直近3試合を欠場していた選手会長は“その時”を待っていた。

 結果的に川瀬が中前打を放ったものの、一走の嶺井博希捕手がオーバーランしたところをタッチアウトにされ、ゲームセットとなった。10日の日本ハム戦から4戦連続の欠場となった周東に対し、小久保裕紀監督は試合後、こう説明していた。「最後、(周東)佑京を代打で用意していたのでね」。本人が語った現状、そして首脳陣と交わした会話とは――。

 試合前から代打起用は想定内だった。「監督とかとも話しながら、そういう場面があったらいつでもいける準備はしていました」と周東。村上隆行1軍打撃コーチも「練習の前に『打っておけよ』という話はしました」と明かした。

 10日の日本ハム戦後も「1打席だけならいけた」と話していたが、この日も「打席(に立つこと)自体は、いつ出ても問題ない感じ」と強調。西武との2連戦では、試合前練習のフリー打撃を再開していた。

 外野の守備練習では軽くランニングもこなし、時折笑顔でトレーナーやコーチとも会話を交わした。復帰に向けての課題は守備と走塁面。「きょう(練習の中で)動いた感じだと、自分的な感覚ではありますけど、いけるのかなと」と手応えを口にした。

4試合欠場…周東が明かす状態

 昨年11月に左膝を手術すると、4月下旬には右腓骨を骨折して戦列を離れた。また、開幕から腰の痛みにも悩まされるなど、万全ではない状態が続く。10日の試合後には「きょう球場にきてから、『うーん』という感じだった」と欠場の理由を話していたが、「でもだいぶマシにはなってきましたよ、最初に比べたら」と状態が上向いていることをうかがわせた。

 チームは15日に空路で福岡へ戻り、そのままロッテとのホームゲームに臨む。「いついけるかは、コーチやトレーナーと相談しながらという感じです」。そう語り、バスへと乗り込んだ選手会長。満身創痍で戦う日々が続く。

(森大樹 / Daiki Mori)