杉山一樹が直訴した「僕が9回をやりたい」…2か月で芽生えた誇りと捨てた“甘え”

  • 記者:飯田航平
    2025.08.10
  • 1軍
最終回を締め勝利を分かち合う杉山一樹(左)と海野隆司【写真:荒川祐史】
最終回を締め勝利を分かち合う杉山一樹(左)と海野隆司【写真:荒川祐史】

捨てた「勝てばいい」の“甘え”

 9回を任される男にプライドが芽生え始めている。9日に行われた日本ハム戦(みずほPayPayドーム)の9回、マウンドに上がった杉山一樹投手は危なげなく3人で締め、大事な首位攻防戦の初戦でチームを勝利に導いた。

 クローザーを務めていたロベルト・オスナ投手の不調で、“暫定守護神”を任されるようになった右腕。「最後は勝って終われればいい」と、当初は自分なりの考え方を持っていた。しかし、2-1で勝利した7日のロッテ戦(ZOZOマリン)が、その考えを改めるきっかけになった。

「ZOZOでの試合が終わったあとに、これまでと何が変わったんだろうと考えました」。7日の試合は四死球でピンチを招きながら、なんとか無失点でしのいでの勝利。セーブを挙げたものの、後味はよくなかった。最後を任される投手として、チームに不安を抱かせることなく締めたい――。そんな思いに駆られたという。

 そこにはクローザーを担う中で芽生えた新たなプライドと、チームを背負う覚悟が満ちあふれていた。「僕も必死になりましたよね」。2か月前とは別人となった右腕が、その心中を明かした。

首脳陣への直訴「僕がやりたい」

ハイタッチする杉山一樹(左)と海野隆司【写真:古川剛伊】
ハイタッチする杉山一樹(左)と海野隆司【写真:古川剛伊】

「同点も嫌」芽生えた責任感と覚悟

(飯田航平 / Kohei Iida)