柳田悠岐が激白…壮絶だった“空白の2週間” ライブBPに「違和感はなかった」

ライブBPに臨んだ柳田悠岐【写真:竹村岳】
ライブBPに臨んだ柳田悠岐【写真:竹村岳】

筑後でライブBP…育成右腕に「ナイスボール」

「最初の2週間が一番キツかったですね」。柳田悠岐外野手が現状を語った。8日、タマスタ筑後で行われたライブBPに今宮健太内野手、栗原陵矢内野手と参加。復帰が近づくにつれ、表情には明るさが戻ってきた。

 育成右腕の塩士暖投手に対して空振り三振と左飛。「ナイスボール!」「ありがとう!」と声を張り上げながら、久々の実戦形式の練習を終えた。ユニホームを着たのも、負傷離脱した4月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来。「違和感はなかったので。ここからもっといい感覚を出していけたら大丈夫かなと思います」と汗を拭った。

 自打球の影響で「右脛骨骨挫傷」と診断されてから4か月。松葉杖を用いての歩行やウォーキングなど、慎重に段階を踏んでここまで戻ってきた。今だから明かせるのは、柳田ですら「キツかった」と口にする壮絶な期間だ。

ロッテ戦の自打球から4か月「それを考えたら…」

「最初の2週間は『入院した方がいいんじゃないか』ってレベルだった。寝たきりだったので。最初の2週間が一番キツかったです。トイレも風呂もなかなかキツい感じだったので」

 生活に与えた影響は大きかった。「痛い時は、そうでした。生活も不便というか。ある程度、日常生活ができるようになってからは大丈夫です」。自身の状態に比例するようにして、表情には充実感が戻ってきた。「ここにきてちょっと良くなったので。できることも増えていますし、走る動作ができれば、試合には出られるかなと思います」と見通しを語った。

 道のりをともにしてきた1人が、中谷将大リハビリ担当コーチ(野手)だ。「(最初の2週間は)歩くのもキツそうでしたし、それを考えたら今は普通にできていると思います」。打撃面での課題はクリアしつつあるだけに、あとは走塁面。今後についても「ベースランニングよりも、まずはスプリント(短距離を全力疾走すること)です。直線距離を全力で走れるか。今は、ジョギングよりもちょっと速いくらいなので」と代弁した。

ロッテ戦で自打球を受けてベンチへと引き上げる柳田悠岐【写真:イワモトアキト】
ロッテ戦で自打球を受けてベンチへと引き上げる柳田悠岐【写真:イワモトアキト】

自打球で悶絶した後も…周囲に漏らしていた強い“責任感”

 4か月前のロッテ戦。自打球を受けた後、治療の末に再び打席へと向かった。結果的に遊直に倒れ、“ケンケン”に近い形でベンチへと下がっていった。交代しなかった理由について「絶対に替わらない。次のバッターの成績に影響するから」と周囲にも漏らしていたという。足を引き摺りながらもグラウンドに戻ってきたのは、強い責任感に他ならなかった。「いや、骨を折って打ったんですから。すごいですよね」。自らも驚きながら振り返るが、一挙手一投足からプロの“矜持”が力強く滲み出ている。

「なるべく早く戻れたらいいですけど、間隔がすごく空いているので。しっかり段階を踏んでいけたらいいのかなと思いますし。その間もできることはあるので、継続していけたらいいかなと」

 チームは100試合を終えて60勝36敗4分け。2位・日本ハムに1ゲーム差をつけて首位に立っている。この先に待つ厳しい戦い、柳田悠岐の存在が絶対に必要だ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)