渡邉陸が「いい加減にしろよ」 ルーキーに送った“本気のゲキ”も…「気づいてないでしょ?」

  • 記者:飯田航平
    2025.07.30
  • 1軍
5回、マウンドに集まった渡邉陸と安徳駿【写真:森大樹】
5回、マウンドに集まった渡邉陸と安徳駿【写真:森大樹】

お立ち台でも送ったメッセージ

「気づいてなかったんでしょ? 意味ないですね」

 笑いを交えながらも渡邉陸捕手の口から出たのは、本気の“叱咤”だった。みずほPayPayドームで行われた29日のウエスタン・くふうハヤテ戦。この日の主役は、本塁打を含む2安打4打点と大暴れした渡邉と、2番手で2回1/3を無失点に抑えて“プロ初勝利”を挙げた安徳駿投手だった。自らのバットでチームを勝利に導いた渡邉だったが、試合後のヒーローインタビューでの表情は硬いまま。ルーキー右腕の投球について問われると、「ずっと真っすぐが高めに浮いていたんで『しっかりしろよ』と思ったんですけど、抑えてくれてよかったです」と口にした。

 この言葉の裏には、熱く、厳しいメッセージが隠されていた。5回からマウンドに上がった安徳にとって、プロ入り後初となる本拠地での登板だった。「アドレナリンも出ていて、いつもより体も動きました」。強く意気込んだ一方で、その力みは制球の乱れに繋がっていた。

 代わりばなの5回、先頭に安打を浴び、続く打者にも四球を与えて無死一、二塁のピンチを招いたところで渡邉はマウンドへ向かった。「大丈夫だから、打たせていこう。楽しめよ」。そう励まされた安徳は2死を奪ったが、2番打者への4球目に背番号00が“あるアクション”を起こした。「え、バレてました?」。そう言って目を丸くする渡邉。寸前に励ました際とは明らかに違う雰囲気がそこにはあった――。

この試合マスクを被った渡邉陸【写真:森大樹】
この試合マスクを被った渡邉陸【写真:森大樹】

1球に込めた「気づけ」のメッセージ

厳しさの裏にある期待と、見据える場所

(飯田航平 / Kohei Iida)