降格に“待った”「時間をください」 本多コーチが指揮官に直訴…廣瀬隆太が知った恐怖心

  • 記者:飯田航平
    2025.07.12
  • 1軍
本多雄一コーチ(左)と廣瀬隆太【写真:古川剛伊】
本多雄一コーチ(左)と廣瀬隆太【写真:古川剛伊】

受け止めた指揮官と本多コーチの思い

 7月10日、約2か月ぶりに1軍の舞台に戻ってきた廣瀬隆太内野手の表情は、以前とは明らかに違っていた。ルーキーイヤーのような、自信に満ちた堂々としたたたずまい。その姿は、悪夢のようなエラーに沈んだ日からの確かな成長を物語っていた。

 5月10日のオリックス戦(京セラ)。「9番・二塁」でスタメン出場した廣瀬は、6回に一塁へ悪送球。このプレーが失点に絡み、チームは敗れた。試合後、首脳陣は24歳の2軍降格を検討していた。昨年は35試合に出場して2失策だったが、今季は26試合で既に5失策を記録。打力を期待される一方で、守備に課題があることは明らかだった。

 しかし、この決定に“待った”をかけたのが、本多雄一内野守備走塁コーチだ。小久保裕紀監督に「僕に時間をください」と直訴した。指揮官はその思いを受け入れ、ファーム行きは一旦白紙になった。その後、廣瀬は5月15日に登録抹消となったが、本多コーチには、それまでの数日間で廣瀬にどうしても経験させておきたいことがあった。

察知した「逃げたい気持ち」

マンツーマンで練習する本多雄一コーチ(左)と廣瀬隆太【写真:古川剛伊】
マンツーマンで練習する本多雄一コーチ(左)と廣瀬隆太【写真:古川剛伊】

降格後も見守って感じた「180度違う顔」

掴んだ自信…「去年より成長したところを」

(飯田航平 / Kohei Iida)