開幕スタメン→11日で降格…失意の谷川原が腐らなかった理由 2軍生活が「楽しかった」

  • 記者:川村虎大
    2025.06.30
  • 1軍
東浜巨(左)、谷川原健太【写真:小林靖】
東浜巨(左)、谷川原健太【写真:小林靖】

スタメンマスクとして今季初勝利を手にした谷川原

 やっと手にした“初白星”だった。「普通に、いつも通りの平常心で、という感じですね」。淡々と語った谷川原健太捕手だったが、その表情には充実感がにじんでいた。6月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、約3か月ぶりの先発起用。今季4度目のスタメンマスクで、チームが勝利したのはこれが初めてだった。

 バッテリーを組んだのは東浜巨投手。5月7日の西武戦(ベルーナドーム)以来の先発マウンドで、6回まで三塁を踏ませない好投に導いた。試合後、右腕は「ほとんど首を振っていないと思います。タニの配球を褒めておいてください」と感謝の言葉を口にした。

 昨オフ、甲斐拓也捕手が巨人にFA移籍。谷川原は熾烈な争いを制して、開幕スタメンの座を勝ち取った。しかし、先発マスクを被った3試合でいずれもチームは敗戦。開幕からわずか11日後、4月7日に出場選手登録を抹消され、2軍降格となった。

 およそ2か月半のファーム生活。6月20日に1軍再昇格を果たしたが、汗を流した日々を振り返り、口をついたのは意外な言葉だった。「長かったですね。長かったですけど、すごく楽しかったです」。腐らずに過ごせた理由――。そこに、高谷裕亮バッテリーコーチは明確な成長と“変化”を感じ取っていた。

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(川村虎大 / Kodai Kawamura)